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合成紙

辞書:文化用語の基礎知識 出版用語編 (LPUBL)
読み:ごうせいし
品詞:名詞
2013/12/15 作成
2016/07/09 更新

石油から作られる合成樹脂を主原料として製造される、のようなもの。

合成紙という語は、各社が販売している製品に対する普通名詞として用いられているが、定義が定かではない。

紙に似ているが、紙が木材などの繊維から作られるセルロースを主成分とするのに対して、合成紙は原料にパルプを使用せず、ポリプロピレンなどから作られている。

このため合成紙は、紙よりはフィルムなどに近い性質を持っている。

注意点

ユポはじめ、合成紙は広範囲で使われている。

しかし合成紙は紙ではなく石油製品であるので、紙と思ってコピー機で使うと、内部で溶けてドラムが大変なことになるので注意が必要である。

選挙の投票用紙

現在、日本の選挙の投票用紙は、ユポなどの合成紙が使われている。

この合成紙はポリプロピレンなどプラスチックから作られているため、折り畳んでもすぐに元に戻るという性質がある。

濡れや破れに強く、不正(偽造した投票用紙を持ち込んで使うなど)もしづらいという利点に加え、折ってもすぐに開くため開票作業で紙を開く作業が不要という利点がある。紙は高いが開票にかかる人件費が節約可能となり、これにより開票作業の大幅な高速化と即日開票を可能とした。

ちなみにこのユポだが、非常に高価な紙である。市場価格で、約0.25mm厚の用紙ならA4版で1枚あたり100円少々である。こんな価格の高い紙は、日常そうそう使うものではない。従って、数年に一度必ず訪れる選挙では、この高価な紙に満を持して鉛筆を走らせ、その滑らかな書き心地を堪能するというのも、楽しみ方としては充分有りだろう。

適した筆記具

ユポはじめ合成紙と最も相性のよい筆記具は、水性インクでも油性インクでもゲルインクでもなく、鉛筆である。

関連する用語
ユポ

不織布

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