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旅券のうち、ICチップを搭載したもの。「eパスポート」や「電子パスポート」など様々な呼ばれ方をしている。
旅券は偽造が横行していることから、ICチップを搭載した旅券が登場している。
日本では、2006(平成18)年3月20日申請受付分からIC旅券に切り替わった。
ICは簡単には書き換えられないことから、ICに写真含む個人情報を入れることで、顔写真などを張り替えてもすぐに見破ることが可能になった。
使われるICの通信方式は、ISO/IEC 14443のType AかType Bのどちらかである。日本のFeliCaは使われていない。
日本のIC旅券では、このうちType Bが採用された。日本では、運転免許証や住民基本台帳カードなど、Type Bの採用が多い。
ICには、国籍、旅券番号、氏名、生年月日など写真ページにある情報に加え、生体情報の画像データが記録されている。
生体情報は、顔写真を基本に、指紋や虹彩を加えることができるが、日本のIC旅券は現在、申請書に添付した顔写真のスキャン画像のみが保存される。
旅券の顔写真だけを張り替えても、ICの情報は偽造が難しいので、IC内の顔写真と比較すれば偽造・変造が容易に判断できる。
なお、この情報は重要な個人情報であるので、本人の気付かないうちに読み取られたりしないような「盗聴」対策もされている。
具体的には、IC旅券と読取機の通信距離は10cm以内でなければならず、また情報は暗号化されている。
IC旅券のICチップは電子部品であるので、強い衝撃を加えたり、高温の場所や磁気の強い場所に保管したりすると故障する可能性がある。
ICチップを破損した場合、対応は国によって異なるようである。
ICAO(国際民間航空機関)の認識では、ICチップは身分事項ページに記載された券面情報を補助するものとの位置付けである。
日本の外務省もこの認識であり、何らかの事情でICの情報を読み出すことができなくとも、それのみをもって入国を拒否されるということはなく、旅券として無効になるわけではないため新しい旅券に切り替える必要はないとしている。
しかしアメリカの旅券では、ICチップを破損した場合、旅券として無効として扱われることもあるという。アメリカの場合、パスポートの発行を受けることは享受できる恩恵であって権利ではないため、破損した旅券を利用した渡航は拒否されても仕方が無いらしい。
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