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全国のICカードこれひとつ

磁気券

辞書:鉄道用語の基礎知識 鉄道編 (RAIL)
読み:じきけん
品詞:名詞
2000/01/01 作成
2014/02/03 更新

紙の切符のうち、裏面に磁性体が塗布されているもの。現在、自動券売機で購入し、自動改札機を通ることができる切符で、一般的なものである。

基本的には、切符に磁気データを埋め込むものである。そして、それを改札機に挿入して読み取る方法が主流である。

太古、磁気切符が実用化される以前は切符に穴を空け、これを光学的に読み取る方法を採用していた。これは大昔の高速道路通行券なども同様で、ありふれた方法であったが、記憶容量等に限度があった。そこで、磁気切符へと移行することになったのである。

規格

磁気券は、複数の鉄道会社で用いられるため、共通の仕様が定められている。

使われる磁気データのフォーマットは、社団法人日本鉄道技術協会(JREA)の特定部会である「日本鉄道サイバネティクス協議会」が管理しており、基本的には全国共通のデータが使われている。

現在、磁気フォーマット(記録方式)は、次の二種類が使われている。

  • NRZ-1方式
  • F2F方式(FM)

現在、都心部を中心としてICカード乗車券が普及しており、このような区間では紙の切符の需要は減ってはいるが、いまも使われている。

磁気券は自動改札機で使うためのものだが、この時、コンピューターで自動的に料金計算をするために、を一意に特定する必要があった。しかも、改札口は複数の鉄道会社の切符を処理することがあり、このため一つの鉄道会社だけではなく、多くの鉄道会社、路線に対応する必要があった。

そこで、多くの鉄道会社で共通して利用できるよう、鉄道会社で構成される日本鉄道サイバネティクス協議会(略称サイバネ協会)が規定した、いわゆるサイバネ規格が使われている。

制限

紙の切符は裏に磁気が塗布されており、ここに情報が保存される。この形式の切符を「磁気券」と呼ぶのはJRの用語であり、他社では他の呼び方をしている可能性がある。

記録可能な情報量に限界があるため、紙の切符は様々な制限がある。

  • 全国は4つに分かれ、その範囲を超えて発券できない
    • 0 関東地区私鉄、JR
    • 1 中部地区私鉄
    • 2 関西地区私鉄
    • 3 その他の地域私鉄
  • 乗り継ぎで発券可能なのは、2社間まで (3社間以上不可)

    たとえば、東武東上線〜副都心線〜東急東横線は直通するが、3社にまたがるこの全区間分の切符は購入できない。

これらの問題は、ICカード乗車券で改善されている。

電子情報

NRZ-1方式

切符には磁気で様々な情報が書き込まれているが、特に重要な情報としては、次のものがある。

NRZ-1方式では、次のような情報が書き込める。

  • 切符の有効日月
  • 乗車駅/発駅 (線区コードと駅順コード)
  • 乗車可能な区間数
  • 券種 (小児かどうか)

F2F方式

F2Fでは、次のような情報が書き込める。データは3トラック(3行)あるので、トラックごとの有効情報を記載する。

  • トラックA
    • 有効終了月日
    • 発駅 (線区コードと駅順コード)
    • 発駅の区数
    • 他社連絡駅 (線区コードと駅順コード)
    • 他社連絡駅の区数
    • 券種
  • トラックB
    • 有効開始月日/乗車月日
    • 乗車駅 (線区コードと駅順コード)
    • 乗車時刻 (改札機を通った時刻)
    • 共通予備
    • 入出場コード
  • トラックC
    • 経由1 (線区コードと駅順コード)
    • 経由2 (線区コードと駅順コード)
    • 経由3 (線区コードと駅順コード)
    • 経由4 (線区コードと駅順コード)
    • 券種

線区コードと駅順コードは各8ビット合計16ビットある。

券種は小児かどうか等のフラグが格納されると見られる。

区数は、乗車可能な区間数を表わす思われる。記録されるのは支払った金額ではなく、そこから計算される運賃の区数ということである。

用語の所属
切符
乗車券類
関連する用語
軟券

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