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passca

辞書:鉄道用語の基礎知識 鉄道編 (RAIL)
読み:パスカ
外語:passca 英語
品詞:商品名
2007/05/11 作成
2020/04/10 更新

富山ライトレールが発行していた非接触ICカードの愛称。JRのSuicaなどと同様に、ソニーが開発したFeliCaシステムを採用していた。

  • 導入: 2006(平成18)年4月29日 (2006(平成18)年4月15日販売開始)
  • 廃止: 2019(令和元)年10月31日販売終了 (廃止時期は不明)
  • カードタイプ: Cタイプ (FeliCa)
  • カード規格: 独自規格
  • ID番号: TL ([T]oyama [L]ight rail)
  • 導入エリア: 富山ライトレール
  • 利用者数: 2.0万枚 (2007(平成19)年4月1日現在)
  • 相互利用: 予定なし
  • 運賃支払い機能
    • プリペイド方式によるSF機能 (上限2万円)
    • 定期券機能
  • カード種別
    • passcaプリペイド券 (無記名式、記名式) SF機能
    • passca定期券 (記名式) SF機能+定期券機能
  • デポジット: 500円
  • 会費等: 無料
  • 紛失時: 記名式のみ再発行可能 (再発行手数料は税別500円)
  • 電子マネー機能: なし
  • その他サービス: なし

富山ライトレールの「ポートラム」と「フィーダーバス」(連絡バス)で、定期券およびプリペイドカードとして利用できた。

デポジット額は500円。プレミアムは20%となっていた(2007(平成19)年3月31日までは10%だった)。

小児、身体障害者、富山市内在住の満65歳以上の人は、それぞれ専用のパスカが発行された。

殆どの事業者では、小児用カードの購入には煩雑な手続きを伴うが、小児用パスカは自販機でも買えた。

相互利用

パスカはサイバネ規格ではないので、全国相互利用サービスへの対応は、そのままでは不可能である。

しかし同様にサイバネ規格ではない富山地方鉄道のecomyca(えこまいか)と相互利用が実現している。

廃止

富山ライトレールが2020(令和2)年2月22日をもって富山地方鉄道株式会社に吸収合併されたため、同社の発行していたpasscaも販売終了となり、事実上の廃止となった。

以降当該路線では、定期券なども既に共通利用されている「ecomyca」(えこまいか)として発行されるようになった。

発行済みpasscaについては、以降も当面は利用可能なようである。いずれ利用停止される日が来るのかもしれないが、現時点では不明である。

ポイントサービス

パスカ自体には電子マネー機能などはないが、かつて、富山市中心商店街で「まちなかポイントサービス」と称するサービスが実施されていた。

各商店街は公共交通(富山ライトレール・ポートラム及びフィーダーバス、市内電車、セントラム、路線バス、まいどはやバス)を利用した買い物を呼びかけており、加盟店でパスカなどを提示して買い物をするとポイント券が貰え、ポイント交換所で、50ポイントごとに50円としてカードにチャージしてくれるというサービスであった。商店街によっては直接チャージしてくれるところもあった。

ICカードの普及を目的とした社会実験事業として実施されていたものだが、ICカードも普及したため、ポイント券配布は2014(平成26)年12月31日で終了し、ポイントチャージ(入金)も2015(平成27)年2月28日で終了となった。

用語の所属
TL
関連する用語
非接触ICカード
FeliCa
富山ライトレール

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