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かぐや

辞書:科学用語の基礎知識 天文学人工衛星編 (USATE)
読み:かぐや
外語:SELENE: SELenological and ENgineering Explorer 英語 , 月亮女神 支那語(大陸・台湾)
品詞:固有名詞
2002/12/31 作成
2009/10/25 更新

JAXAが、宇宙科学研究所(ISAS)とNASDAだった頃から共同で開発した大型月探査機で、月周回衛星(衛星の衛星)。

基本情報

沿革

  • 2007(平成19)年9月14日10:31:01(@104): 打ち上げ
  • 2007(平成19)年10月4日06:20(3日@930): 月周回軌道投入
  • 2007(平成19)年10月9日09:36(@066): リレー衛星おきな 分離
  • 2007(平成19)年10月12日13:28(@227): VRAD衛星おうな 分離
  • 2007(平成19)年10月19日: 定常観測軌道(高度100km)の月周回軌道への投入
  • 2009(平成21)年2月10日: JAXA、おきなが12日夜に月の裏側に落下する見通しを発表
  • 2009(平成21)年2月12日19:46(@490)頃: おきな、月の裏側に落下
  • 2009(平成21)年6月11日03:25(10日@809)頃: かぐや、月の表側に落下
  • 2009(平成21)年6月29日21:08(@547): おうな、停波実行と運用の終了 (全ミッション終了)

「かぐや」落下位置は、南緯65.5度、東経80.4度、GILLクレータ付近である。

衛星は、主衛星と、2機の子衛星(リレー衛星、VRAD(ブイラド)衛星)で構成される。

主衛星

縦横2.1m、高さ4.8mの角型の衛星である。

主に次のようなパーツで構成されている。

  • 上部モジュール
  • 下部モジュール
  • アダプタートラス
  • ハイゲインアンテナ
  • 太陽電池パドル
  • 伸展マスト
  • 伸展アンテナ

子衛星

子衛星(リレー衛星、VRAD衛星)は、更に高い楕円軌道を周回し、電波の中継用に用いる。

それぞれ、質量約50kgの八角柱の形状をしている(1m×1m×0.65m)

子衛星が二つとも分離成功した2007(平成19)年10月12日、リレー衛星は「おきな(OKINA)」、VRAD衛星は「おうな(OUNA)」と命名された。それぞれ、竹取物語に登場するお爺さん(翁)とお婆さん(媼)で、かぐやを見守るイメージから命名されたとされる。

主要ミッション機器

主探査機には、ハイビジョンカメラを含む次の15種類の観測機器が搭載され、月面上空100kmの極・円軌道を周回して月面の水や鉱物などを観測し、更にレーダーで地下5kmまでの構造を調査する。

  1. 蛍光X線分光計
  2. ガンマ線分光計
  3. 粒子線計測器
  4. 地形カメラ
  5. マルチバンドイメージャ(MI)
  6. スペクトルプロファイラ(SP)
  7. 月レーダサウンダー(LRS)
  8. レーザ高度計
  9. 月磁場観測装置
  10. プラズマ観測器
  11. プラズマイメージャ
  12. 相対VLBI用電波源-1,2
  13. リレー衛星搭載/対向中継機
  14. 月電波科学観測
  15. 高精細映像取得システム

地形カメラ、マルチバンドイメージャ、ハイビジョンカメラに使われているレンズは、富士フイルムグループのフジノンが開発したものを用いている。

この計画の主要な目的は次の二つである。

  • 月の起源と進化の解明のための科学データを取得すること
  • 月周回軌道への投入、軌道姿勢制御技術の実証を行なうこと

この探査機は2007(平成19)年10月5日に月の周回軌道に入った。以降は1年間かけ、地形観測や、月を構成する物質(元素の分布状況)などの観測を行なう予定である。これにより、謎の多い月誕生について、何らかの情報が得られると期待されている。

この月周回軌道への投入だが、難易度は非常に高いものだった。なぜなら、月と地球の重力の強さなどから、軌道が安定しないためである。

名前SELENEはギリシャ神話の月の女神セレーネに由来する。これはローマ神話のLunaに相当する。

愛称の「かぐや」は公募によるもので「かぐや姫」にちなむ。これは打ち上げ前の2007(平成19)年6月6日に発表された。約1万件の応募のうち、最多の約1,700件を占めたとされる。

関連するリンク
SELENE
http://www.jaxa.jp/countdown/f13/
打ち上げに使うロケット
H-ⅡAロケット13号機
関連する用語
JAXA
NASDA
ISAS

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