ハッブル・ウルトラ・ディープ・フィールド

読み:ハッブルディープフィールド
外語:HUDF: Hubble Ultra-Deep Field 英語
品詞:名詞

2003(平成15)年にハッブル宇宙望遠鏡が撮影した、ろ座の一角のこと。ハッブル超深宇宙フィールド、ハッブル超深宇宙域。

目次

1985(昭和60)年のハッブル・ディープ・フィールド、1998(平成10)年のハッブル・ディープ・フィールド南天領域に続く深宇宙探査として設定された領域である。

以降、この領域で超遠方の銀河が多数観測されている。

宇宙年齢を137億歳とすると、おおむねビッグバン後4億〜7億年後程度以降を観測できると見込まれている。

2011(平成23)年現在、ここで赤方偏移量z>10の銀河、UDFj-39546284が発見されており、観測史上最遠の銀河となっている。

遠方の銀河

発見された主な銀河は次の通り。

  • UDFj-39546284 (z=約10.3、約132.38億光年)
  • UDFy-38135539 (z=8.55、約131億光年)

これを著している時点で、赤方偏移が10以上の天体はUDFj-39546284のみである。

しかし暗すぎて(実視等級30以下)スペクトル観測が出来ないため、距離の確定は2018(平成30)年以降に打ち上げが予定されているハッブル宇宙望遠鏡の後継機「ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)」による観測を待つ必要がある。

その他天体

その他、よく知られる天体。

  • UDF 423 (銀河) (z=0.457、約57億光年)
  • UDF 2457 (恒星)

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