共鳴状態

読み:きょうめいじょうたい
品詞:名詞

複数の原子核が、そのお互いの周りを回っているような状態のこと。

例えばヘリウム原子核二つが衝突しても、完全に一体化(核融合)はしないが、しかし10−17秒だけ、共鳴状態を作る。その状態で更にもう一つのヘリウム原子核が衝突すると原子核三つが共鳴状態を作り、そして三つが融合し炭素原子核を生成する。つまり、炭素原子核の生成には共鳴状態が必要不可欠である。

これが現在の宇宙で実現できたのは強い相互作用電磁相互作用の強さなどが絶妙な値を取った結果であり、もし現在の宇宙の強い相互作用が0.5%でも弱かったり強かったりすれば、炭素合成反応で共鳴が起こらず、炭素原子が合成されることはなかったと考えられる。炭素が出来無ければそれ以上の核融合反応も起こらず、恒星内でも核融合が進行することなく、宇宙に重い元素が生まれることもなかった。従って惑星も生命も宇宙に生まれることは無かったと考えられる。

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