抗ストレプトリジンO

読み:こう・ストレプトリジン・オウ
外語:ASO: Anti-streptolysin O 英語
品詞:名詞

β溶血性連鎖球菌(溶連菌)の産生する溶血毒素に対する抗体。略して「ASO」。

目次

β溶血性連鎖球菌(溶連菌)のうち、A群、B群、G群が産生する溶血毒素(SO)に対する抗体であり、溶連菌感染症で上昇する。

うち、感染症で多いのはA群溶連菌であるが、感染経路により、上気道感染症(急性咽頭炎、扁桃炎など)や、皮膚疾患(猩紅熱、伝染性膿痂疹(とびひ)、丹毒など)、時には骨髄炎や敗血症といった重大な感染症を置き起こす。

ASO抗体価を測定することで、これらの感染症が判断できる。

検体検査においては、免疫学的検査のうち「D012 感染症免疫学的検査」に分類されている。検査料は令和4年 医科診療報酬で15点(定性、半定量、定量ともに)である。

検査目的

溶連菌感染症の判断に用いられる。

正常値

基準値は、239 IU/ml以下である。

異常時

ASOが上昇する疾患として、次のようなものがある。

  • 急性リウマチ熱
  • 急性咽頭炎(扁桃炎)
  • 急性糸球体腎炎
  • 猩紅熱
  • アナフィラクトイド紫斑病
  • (その他 溶連菌感染症)

ASOが極端に低値となる疾患としては、次のようなものがある。

  • 低(無)γグロブリン血症
用語の所属
酵素
検体検査
免疫学的検査

コメントなどを投稿するフォームは、日本語対応時のみ表示されます


KisoDic通信用語の基礎知識検索システム WDIC Explorer Version 7.04a (27-May-2022)
Search System : Copyright © Mirai corporation
Dictionary : Copyright © WDIC Creators club