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電子計算機 > 製品(商品名・型番) > 携帯情報端末
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Hewlett-Packardの携帯情報端末(PDA)の商品名。
IBM PC/XT互換機であり、HP-LXシリーズの標準機となっている。一部に高い人気を誇っており、毎月数台を買いだめするという猛者もいたのだが、その人気と需要に反してHPは00LXシリーズを生産中止とした。理由として "WinCE機に比べて採算が取れない" という理由もあったが、それ以上に重大な問題が "使うパーツが古すぎてこれ以上サポートしきれない" 事が大きい。要するに、パーツ製造メーカーが古いパーツの製造を次々止めてしまったため、パーツが入手できなくなってしまったのである。
1999(平成11)年に至っても186などという旧式パーツで、爆発的に売れているわけでもない安いマシンを作り続けて来たわけで、これは感謝こそすれ文句を言ってはいけない話なのかもしれない。とはいえ熱心なユーザーは納得できないらしく、HPに対して抗議や署名活動を行なったりもした。最終的な結論は、代わりに使えるマシンを作ろうというMorphy Oneプロジェクトなどに至ることとなった(が成功はしなかった)。
HP 200LXのOSは二段階で動作する。一段目はMS-DOSで、二段目にDOS上でタスク切り替えとキャラクターベースのGUI(風)操作をサポートするためのHP・Lotus製のSystemManagerが動作している。SystemManagerはDOSアプリながら独自のメモリー管理を行なっており、内蔵PIMも含めアプリの形式はDOSとは互換性が無い。この関係はMS-DOSとWindows 3.1の関係に非常に似ている。
一般に高い評価を得ている内蔵PIMはこのSystemManagerのアプリで、ワンタッチで瞬時に切り替わる機能などはSystemManager上で初めて利用可能になるのだが、この結果200LXの二大評価である内蔵PIMとMS-DOSは互いに完全な連携ができないという弱点が存在する。クリップボード経由のカット&ペーストも内蔵PIMのデータも、標準では全く連携が取れない。200LX用の開発キットをHPから購入することも可能だが、これは基本的にソフトウェアベンダー向けのライセンスであり、一般に販売されているわけではない。後にユーザーの手で互換ライブラリが提供され、初めて発展を迎えることとなった。
200LXのユーザーの自由度は実際はそれほど高くなく、多くはパワーユーザーによるハッキングと努力の賜物である。元がDOS上のものだからこそ、最初からパワーユーザーといえる人たちが数多くいたことが唯一の救いであったといえる。
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