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和服

辞書:文化用語の基礎知識 生活と文化編 (LLIFE)
読み:わふく
外語:kimono 英語 , Japanese dress 英語
品詞:名詞
2011/04/14 作成

日本の伝統的な様式による衣服。日本の民族衣装。着物。

和服にも、洋服と同様、普段着から外出着、そして礼装までが存在する。

そしてまた、男性向けの衣類、女性向けの衣類があることも、洋服と同様である。

なお「着物」と云うと、広義には和服全体を指す。しかし本来着物とは、和服のうちの一つ「長着」をいう。

長着は足のくるぶしまである長い着物であり、腰で帯を締めて着る、最も一般的な和服である。

右前

和服では男性女性問わず、常に右前となる。

洋服では女性は左前となるが、和服では女性も右前である。例えば神社巫女などを見ても分かるが、男と変わらぬ右前で着ている。和服で左前に着るのは死人だけであり、死装束は左前で着せられる。

なお、右前とは人から見て右側が上に見える着方であり、自分から見ると左側が上に合わさることになる。

長着と羽織

男の普段着の定番は、長着に帯を締めただけの姿で、「着流し」という。

この長着の上にはおる物を羽織という。長さは様々あるが、膝上程度までの長さのものが一般的である。

着流しに羽織を加えれば外出着となる。更に袴を付ければ準礼装となる。

このように、男性の服装の格は、着流しに付ける付加物によって決まる。

普段着・外出着

和服の普段着は、洋服のそれと同様で、日常に着る服である。

安くて、丈夫で長持ちし、洗濯や手入れが簡単なものが用いられる。このため日本では素材として、木綿や羊毛(ウール)がよく使われてきた。最近でもその傾向は変わらないが、洗濯機で気軽に洗濯できるポリエステル製の服も作られている。

  • 服(下半身用)
      • 馬乗袴(襠高袴) (キュロット型)
      • 行灯袴 (スカート型)
      • 野袴
      • 軽衫袴
      • 裁着袴
    • もんぺ
  • 上着
    • 丹前
    • 褞袍(どてら) (綿入りの丹前)
    • 羽織
      • 長羽織(本羽織)
      • 中羽織
      • 茶羽織
      • 額裏
      • 十徳(じっとく)
    • 半纏
    • コート・外套
        • へちま衿
        • 被布衿(ひふえり)
        • 道行衿(みちゆきえり)
        • 都衿(みやこえり)
        • 道中着衿(どうちゅうぎえり)
        • 千代田衿(ちよだえり)
      • 婦人用コート
        • 道中着
        • 被風、被布、披風(ひふ)
        • 道行(みちゆき)
      • 紳士用外套
        • 角袖
        • とんびコート
  • 下着(上半身用)
    • 肌着
    • 長襦袢
    • 半襦袢
    • 肌襦袢
  • 下着(下半身用)
    • 裾除け(腰巻) (女性用)
    • 湯文字 (女性用)
    • 股割(和装用ショーツ) (女性用)
    • ステテコ (男性用)
    • 猿股
    • 股引(ももひき) (男性用)
    • 半股引(ハンダコ) (男性用)
    • (ふんどし) (男性用)
      • 六尺褌
      • 越中褌
      • もっこ褌
      • 六越褌
      • 黒猫褌

作務衣などは、実際には和服でも洋服でもないともされる。しかし日本古来の服装であり、和の香りの強いものであるため、強いて分けるなら和服とされる。

礼装

和服の礼装は、冠婚葬祭などの際に着る服である。

男の第一礼装(正礼装)は「紋付羽織袴」と決まっており、現在でも結婚式の新郎などはこの姿をする。

  • 紋付長着
  • 紋付羽織
  • 袴(行灯袴、馬上袴)

略礼装は、パーティや、友人の結婚披露宴などに出席する時の服装で、何らかの紋付の服装が必要な時に着るものである。

  • 長着や羽織
    • 色羽二重(黒以外)
    • お召
    • 紬 (フォーマルな場面以外のみ)
    • 仙台平
    • 無地のお召

喪服としては、喪主は第一礼装とするが、他の弔問客は大げさとなるため必ずしも黒紋付である必要はなく、袴も必須ではない。

黒の紋羽織を合わせていれば、着物はお召しでも紬でも、特にこだわらないものとされているようである。色は紺や黒、グレーなど、地味な色とする。

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