ポリエステル

使われる多価カルボン酸と、使われる多価アルコールにより、ポリエステルには様々な種類がある。

使われる多価カルボン酸は、次のようなものがある。

• テレフタル酸
• 2,6-ナフタレンジカルボン酸

使われる多価アルコールは、次のようなものがある。

• エチレングリコール
• 1,3-プロパンジオール
• 1,4-プタンジオール

次のような物質が生産され使われている。

• PET (ポリエチレンテレフタラート)
• PTT (ポリトリメチレンテレフタラート)
• PBT (ポリブチレンテレフタラート)
• ポリ乳酸繊維 (生分解性繊維)

他の有名な合成繊維にナイロンがあるが、性質は大きく違う。

ナイロンは脂肪族がアミド結合により直鎖状に連なった構造をしているのに対し、ポリエステルは固いベンゼン環が連なった構造をしている。そのためポリエステルはナイロンよりも固く、また伸びにくい。布にした場合、ナイロンは柔らかな生地になるが、ポリエステルは張りのある生地になる。

張りがあっても、強度は柔らかなナイロンの方が強い。それでも、よく使われる合成繊維としては、ナイロンに次ぐ強度を持っている。

ポリエステルフィルム、合繊(ポリエステル繊維)などとしても広く使われている。

• 衣類
  • 洋服
  • ストッキング
  • 防水エプロン (魚屋さんなどが使用)
• 寝具
  • まくらの綿、まくらカバー
  • 合繊布団 (防ダニ等の機能性ふとん綿)
  • 毛布
  • 防水シーツ (おねしょシーツの裏地)
• インテリア
  • カーペット
• 工産業用品、資材
  • ポリエステルフィルムコンデンサー
  • パウチ
  • 方向幕
• 医療品
  • 人工血管