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宮中三殿の一つで、三つ並んだうちの西側。
皇霊殿は神武天皇から現在に至るまでの歴代の天皇・皇后・皇妃や皇族が祀られている。
三殿はみな構造は同じで、入母屋造・銅瓦葺で、木造、材質は檜である。
天皇・皇后・皇妃や皇族が御隠れ(崩御・薨去)になってから一年後に合祀される。
天皇は神道の最高位の聖職ではあるが、実は「神式の葬儀」というものは、長く存在していなかった。
このため、それまでは皇族さえも仏式に葬儀を行なっていた。皇族は真言宗泉湧寺派総本山泉湧寺が事実上の菩提寺だったとされており、1242(仁治3)年の四条天皇を最初とし、歴代天皇・皇后・皇族方の葬儀が行なわれたとされる。
仏式の葬儀と神式の葬儀の大きな違いは、仏式は故人の成仏を祈るのに対して、神式は故人の霊を家の守護神や氏神として祀る点にある。皇霊殿に祀られる神は、皇室、そして日本を守護する神というわけである。
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