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父島

辞書:国土用語の基礎知識 日本地理・関東東京編 (EGJPTM)
読み:ちちじま
外語:Chichijima Island 英語
品詞:その他地名
2004/12/28 作成
2013/04/15 更新

小笠原諸島に属する父島列島の中心島。小笠原村の中心となる島で、村役場と支庁舎が父島西町に存在する。

自治体

東京都小笠原支庁管内小笠原村に属する。

小笠原村役場は、父島字西町にある。

基本情報

  • 地域: 小笠原諸島
  • 位置: 北緯27°3′、東経142°11′
  • 面積: 約23.80km²
  • 人口: 約2000人

通信

2001(平成13)年10月末現在の父島局の収容回線数は、アナログ回線が1,197件、INSネット64が559件と発表されている。

つまり加入回線中、実に31.8%がISDNということになり、同時期のNTT東日本の平均である約20%を大きく上まわっている。

人口などを考えると、民間企業が光ファイバーやxDSLを引くことは期待できなかった。しかし、公共事業として光ファイバーが敷設され、ようやく通信環境が整った(詳細→小笠原村)。

ちなみにISDNには離島特例料金はないので、他の地域に電話しようとすると非常に高くなる。一方、かつてのアナログ回線は途中に衛星回線を経由したため、その場合にはダイアルアップ接続しようとするとプロバイダーによっては認証タイムアウトしてしまったそうである。

  • 1543(天文12)年: スペイン船に発見される
  • 1675(延宝3)年: 幕府が来島
  • 1830(天保元)年: ハワイからの入植者が来島
  • 1853(嘉永6)年: ペリーが来島、自治政府が作られる
  • 1862(文久2)年: 幕府が小笠原を日本領と宣言、八丈島から入植が始まる
  • 1920(大正9)年: 陸軍駐屯開始
  • 1944(昭和19)年: 島民、安全のため本土への強制疎開
  • 1945(昭和20)年: 日本敗戦、米軍に占領される
  • 1968(昭和43)年: 日本に返還される
  • 2010(平成22)年10月: 通信網として光ファイバー到達
  • 2013(平成25)年4月14日: 安倍晋三総理大臣が訪問 (現職首相として初)

地勢

島の最高峰は、中央山(318m)である。

島の周囲は52kmとされ、海岸線も広い。

周辺に、次のような島がある。

  • 聟島(ケーター島) (北方向)
  • 兄島 (北方向)
  • 弟島 (北方向)
  • 西島 (北方向)
  • 南島 (南方向)
  • 母島 (南方向)

運輸

道路

  • 東京都道240号父島循環線

道の駅

島内に道の駅はない。

鉄道

島内に鉄道はない。

飛行場

島内に飛行場はない。

観光

東京から船で25時間程度。

山には珍しい野生種があり、海にもイルカや鯨が泳ぐ。

宿泊施設は50程度存在する。

不動産

父島や母島には不動産屋がない。

このため、土地が欲しければ直接地主と交渉し書類をかわす必要がある。

総理大臣

父島を初めて訪れた現職の総理大臣は安倍晋三である。

安倍晋三内閣・第二次の2013(平成25)年4月14日、大東亜戦争の激戦地硫黄島を訪問した後、父島を訪れた。

父島には飛行場がないが、総理大臣は海上自衛隊の保有する水陸両用の飛行艇US-2の4号機(9904)で父島へと降り立った。

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