第一次黄色計画

読み:だいいちじおうしょくけいかく
品詞:固有名詞

第二次世界大戦ドイツにおいて、参謀総長ハルダーを中心とする陸軍総司令部(OKH)が立てた西方攻勢作戦計画のこと。

シュリーフェン・プランを基に立てられており、同じくシュリーフェン・プランに基づいて行なわれた第一次世界大戦の西方攻勢作戦と同じく、主攻撃はベルギー中央部を通過して行なわれることになっていた。そのためフォン・ボック上級大将が指揮するB軍集団に装甲師団の全てをはじめとする主力を集め、一方のフォン・ルントシュテット上級大将の指揮するA軍集団は、ベルギー北部で支援攻撃を仕掛けることになっていた。

しかし、メレヘン事件により同作戦計画が敵の知ることとなり、替わってマンシュタイン・プランが採用されたため、同作戦計画が日の目を見ることは無かった。

もし仮に同作戦計画が実行に移されていたとすると、ドイツ軍の主力は装備・戦力ともに最精鋭の英仏軍に正面から突っ込むことになる上に、途中にはや運河、市街地などの障害物で埋まっている地帯を突破しなくてはならならず、英仏連合軍をフランス国境まで押し戻すのが精一杯で、第一次世界大戦の二の舞となったと見られている。

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