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つばさ

辞書:科学用語の基礎知識 天文学人工衛星編 (USATE)
読み:つばさ
品詞:固有名詞
2002/01/28 作成
2008/04/28 更新

民生部品・コンポーネント実証衛星(MDS-1)。H-ⅡAロケット試験機2号機(H-ⅡA・F2)によって打ち上げられた試験用衛星である。

H-ⅡAロケット試験機2号機の試験用に搭載された人工衛星である。

打ち上げ成功後、「つばさ」と命名されている。

打ち上げ時重量は480kgで、ミッション機器重量は140.83kg(最大値合計)である。

通信はアップリンク2212.000MHz、ダウンリンク2036.833MHzで行なう。

詳細は後述する。

  • 2002(平成14)年2月4日: 打ち上げ
  • 2003(平成15)年2月26日: 定常段階を終了
  • 2003(平成15)年2月27日: 後期利用段階へ移行
  • 2003(平成15)年7月30日: 電源系の1系統に異常発生
  • 2003(平成15)年9月25日03:20(24日@805): 停波コマンド送信
  • 2003(平成15)年9月27日: 電波発信の停止を確認、衛星運用の終了

民生部品

衛星名の「民生部品」というのは、つまり普通に売られている部品のことである。

「宇宙用の部品」は、厳しい環境に耐えるため、厳しい品質が求められる。その割に数が売れないため、地上用製品のように次々と新製品は出ない。

一方、地上用の新製品は宇宙の過酷さには耐えられない。しかもCPUあたりになると、昨今の製品は高速化のために回路が細すぎて、宇宙線が通過するだけで簡単に断線してしまう。このため、宇宙ではとても使えない。

しかし回路が太い、古いプロセスの半導体を作れる設備は既に殆どないのもまた現状で、今となっては骨董品ともいえるZ80あたりを宇宙開発では大切に使っているのが実情である。

目的

実際の人工衛星で民生部品を使うことは危険性が高い。従って、試験衛星として一度試してみる必要があり、それがこの「つばさ」であった。

  • 衛星軌道上における民生部品の機能確認
  • コンポーネント等の小型化技術の確認
  • 放射線等の宇宙環境の計測

民生用部品が、過酷な宇宙環境でどの程度まで利用可能かどうかを試験する、宇宙環境観測衛星、という位置付けである。

実績

「つばさ」の衛星システム機器は故障なく、ミッション期間(1年間)を達成した。その放射線環境は、静止衛星軌道約10年分に相当するとされる。

2003(平成15)年2月26日に定常段階を終了、27日より後期利用段階へ移行した。

後期段階では、2003(平成15)年7月30日に電源系の1系統に異常発生した。

電源系の故障に加え、今後衛星機器の損傷が懸念され制御不能に陥る可能性があることから、2003(平成15)年9月25日に停波コマンドが送信され、衛星運用が終了された。

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