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H-ⅡAロケット試験機2号機

辞書:科学用語の基礎知識 天文学ロケット編 (UROCKET)
読み:エイチトゥーエイ・ロケット・しけんきにごうき
外語:H-IIA TF2: H-IIA Launch Vehicle No.2 英語
品詞:固有名詞
2002/01/31 作成
2015/09/18 更新

宇宙開発事業団(NASDA)により開発されたH-ⅡAロケットの第二試験機。

H-ⅡAロケットの第2号機であり、日本の大型液体燃料ロケット第33号機である。

「H-ⅡA・F2」または「H-ⅡA・TF2」とも呼ばれる。

2002(平成14)年2月4日11:45(@156)に種子島宇宙センター大型ロケット発射場より発射方位角96°で発射され、無事に成功した。

ロケットの仕様

ペイロード(積載物)

  • 性能確認用ペイロード(VEP-3)
  • 民生部品・コンポーネント実証衛星(つばさ)
  • ピギーバック衛星
    • 高速再突入実験機(DASH)

計画

打ち上げは当初2002(平成14)年1月31日 11:40〜12:50に予定されていたが、2002(平成14)年2月3日11:32(@147)へと延期、さらに強風悪天候のため2002(平成14)年2月4日11:28(@144)、おまけに当日になって警戒水域内に不審船が侵入したことで11:45へと延期された。

ちなみに、予定も含めて発射時刻がどれも中途半端なのは、搭載されたMDS-1とDASHの制約によるもので、MDS-1の搭載バッテリーの都合から地球の影に入らないようにするためと、DASHが太陽角127°以下になるようにするため、逆算してこの時刻となったのである。

打ち上げ価格中、ロケット側コストは106億円とされている。

試験機の目玉

今回の試験機の目玉は、なんといっても第二段ロケット(LE-5B)の再々着火試験の成功である。

液水液酸エンジンでは世界初の試みで、しかも無事に成功した。

この技術は米国や欧州もまだ実現させていない高度な技術であり、実用化された時の効果は計り知れないものがある。この(現時点で)世界最高の技術を用いると、

  1. 地球周回軌道への投入
  2. 静止トランスファ軌道への投入
  3. 静止軌道への投入

以上が全て第二段ロケットの噴射で実現可能となり、静止衛星の寿命の飛躍的な向上が期待出来るのである。

ちなみに従来は静止軌道への投入を衛星に搭載されているアポジ・モーターで行なっていたので、この燃料を静止軌道投入時に使わずに済むなら、必然的に衛星の寿命を長くするのに貢献できることになる。

DASH

打ち上げは順調だったが、唯一、ピギーバック打ち上げ方式の衛星DASHとの分離に失敗してしまった。

そのためマスコミの恰好の餌食となるが、特にNHKの質問者の知識の無さ、レベルの低さは著しく、関係各位のみならず多方面から失笑を買った。伝説の「リレーって何ですか」はこの時に飛び出したもので、このNHKの記者は第二回種子島ゴールデンラズベリー賞を受賞している。

ちなみに、日本のマスコミは世界初の再々着火試験成功という革命的出来事を一切報じなかった。

H-ⅡAロケットの試験機2号機である。

試験機1号機との仕様上の違いは、固体補助ロケット(SSB)が4本搭載されることである。

前回は最もシンプルな構成だったが、今回は最強の構成(当時は計画に過ぎなかった204を除く)である。

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