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SRB-A

辞書:科学用語の基礎知識 天文学ロケット編 (UROCKET)
読み:エスアービーエイ
外語:SRB-A: Solid Rocket Booster-A 英語
品詞:固有名詞
2002/01/28 作成
2013/02/17 更新

固体ロケットブースターA。H-ⅡAロケット用に開発され、後にH-ⅡBロケット/イプシロンロケットにも採用されたシリーズ。国産で、開発はIHIエアロスペースである。

主要諸元

  • 全長: 15.2m(初期型)、15.1m(SRB-A/A改良型/A3)
  • 外径: 2.5m
  • 質量: 75.5トン〜76.5トン
  • 推進薬質量: 65トン〜66トン

推進剤にポリブタジエン系推進薬HTPBコンポジットを使用する大型固体燃料ロケットで、H-ⅡAロケットの第一段(LE-7A)に連結して使用する。

性能

  • 最大推力(真空中): 2,260kN前後
  • 燃焼時間: 100秒(116cBeat)〜128秒(148cBeat)
  • 真空中比推力: 280秒(324cBeat)〜283.6秒(328cBeat)

種類

H-Ⅱロケット用のSRBの改良型で、一目して分かるほどに全長が短くなっている。

実運用されたものは、次の種類がある。

  1. SRB-Aの初期型(当初型) (試験機1号機から6号機)
  2. SRB-A改良型 (7号機から13号機)
  3. SRB-A3 (14号機以降)
  4. イプシロンロケット第一段

後継であるA改良型やA3も、通常はSRB-Aと称されていることから、SRB-Aはこれら様々な型式の総称と考えられる。開発中だったものにSRB-A2があったが、SRB-A改良型へと統合された。

またイプシロンロケットでは、堂々の第一段ロケットに採用された。こちらも仕様は大きく異なると思われるがSRB-Aと表記されている。

初期型

SRB-Aの初期型(当初型)は、真空中で2本合わせて4,520kN(460トン)の推力を発生させる。

開発は1996(平成8)年度に開始され、2000(平成12)年10月4日に種子島宇宙センターで行なわれたSRB-A認定型モータ地上燃焼試験を終了し、無事に完成した。

2001(平成13)年8月29日16:00(@333)に種子島宇宙センター大型ロケット発射場より発射されたH-ⅡAロケット試験機1号機(H-ⅡA・F1)で使用され、打ち上げは無事に成功した。

改良型

H-ⅡAロケット6号機の失敗に伴い、SRB-Aは仕様変更の対象となった。この仕様変更以降のものは「SRB-A改良型」という。

これは単なる不具合修正というわけではなく、開発中だったSRB-A2(4本併用)の設計を取り込んだ、バランス調整も含まれている。

  • ノズルの形状の変更改良 (局所エロージョン対策)
    • コニカルノズル→ベルノズル
    • スロート出口径の拡大
  • 推力パターンの最適化

推力を押さえて燃焼時間を伸ばす安全設計となり、このため若干の推力が落ちた。当初品は最大推力約2500kNだが、改良品は実測で2035kNである。代わりに燃焼時間と信頼性は高まっている。

推力パターンの最適化というのは、例えば初期推力最大は当初のSRB-Aと同程度とし、あとは徐々に推力減らす燃焼パターンである。これは時間経過とともにロケットの質量が軽くなるので、最大加速度を抑える、といったものである。

着火シーケンス

第一段(LE-7A)だけでは推力が自重以下なので、SRB-Aに点火しないと発射台から浮上しない。よってSRB-Aは地上で点火される。

対して固体補助ロケット(SSB)は空中で点火される。

関連するリンク
エンジン燃焼試験
用語の所属
H-ⅡAロケット
固体燃料ロケット
関連する用語
SRB-A (初期型)
SRB-A2
SRB-A3
SRB
SSB

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