ニトロソアミン

読み:ニトロソアミン
外語:NA: Nitrosamines 英語
品詞:名詞

強力な発がん性物質で、胃がんの重要な危険因子。複数の化合物の総称であり、例えばN-ニトロソジメチルアミン (CH3)2N-N=Oや、N-ニトロソジエチルアミン (C2H5)2N-N=O、N-ニトロソジプロピルアミン (C3H7)2N-N=O、N-ニトロソジブチルアミン (C4H9)2N-N=O、N-ニトロソモルフォリン C4H8N2O2、N-ニトロソピペリジン (CH2)5N-N=O、N-ニトロソピロリジン C4H8N-N=Oなどがある。

塩辛い食物および亜硝酸(野菜や漬け物に含まれる)と低級アミン(魚肉や獣肉に含まれる)から、胃腔内で生合成される亜硝酸塩である。そのため日本では北陸や東北の日本海側など、古くから漬け物や塩干魚などの食文化のある地域に胃がんが多いとされる。また煙草にも含まれている。

なお、ビタミンCビタミンEなどの還元性の化合物を同時に摂取すれば、胃腔内でのニトロソアミンの生合成が阻害される。例えばビタミンCやビタミンEは緑茶に多く含まれるので、食事と共に緑茶を飲むと胃がんの抑止作用が見込めるわけである。

物質の特徴
発がん性物質
関連する物質
ビタミンC
ビタミンE

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