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技術試験衛星Ⅷ型「きく8号」

辞書:科学用語の基礎知識 天文学人工衛星編 (USATE)
読み:ぎじゅつしけんえいせい・はちがた・きくはちごう
外語:ETS-VIII: Engineering Test Satellite VIII 英語
品詞:固有名詞
2002/12/31 作成
2009/07/31 更新

2006(平成18)年12月18日H-ⅡAロケット11号機で打ち上げられた技術試験衛星。

基本情報

沿革

  • 2006(平成18)年12月18日15:32:00(@313): 打ち上げ
  • 2006(平成18)年12月18日15:59:35(@333): 軌道投入
  • 2006(平成18)年12月18日16:42(@362): 太陽電池パドル展開と太陽指向の完了
  • 2006(平成18)年12月19日07:05:44(18日@962): 第一回アポジエンジン噴射(92分間)、第二トランスファ軌道投入(軌道傾斜角16.7°、近地点高度4,057km)
  • 2006(平成18)年12月20日06:48:31(19日@950): 第二回アポジエンジン噴射(90分間)、第三トランスファ軌道投入(軌道傾斜角7.7°、近地点高度12,032km)
  • 2006(平成18)年12月23日08:04(@002)頃: 第三回アポジエンジン噴射 (細事不詳)
  • 2006(平成18)年12月24日06:57(23日@956)頃: 第四回アポジエンジン噴射、ドリフト軌道投入成功 (細事不詳)
  • 2006(平成18)年12月25日17:31(@396): 送信アンテナ展開開始、その後成功
  • 2006(平成18)年12月26日18:56(@455): 受信アンテナ展開開始
  • 2006(平成18)年12月26日20:10(@506): 受信アンテナ展開終了、成功
  • 2006(平成18)年12月27日04:14(26日@843): 姿勢制御を定常モードへ移行、全状態正常確認、クリティカルフェーズ終了、初期機能確認フェーズへ移行
  • 2007(平成19)年1月8日: 静止軌道投入
  • 2007(平成19)年1月30日11:08(@130): 通信系ミッション機器の低雑音増幅器(LNA)が異常動作確認
  • 2007(平成19)年2月21日: LNA、8系統中1系統でショートが起きている可能性発覚
  • 2008(平成20)年1月15日: イオンエンジンの異常発生、A系統の電源部(電源A)とスラスタが使用不可に
  • 2009(平成21)年7月7日: IC部品故障、B系統の電源部(電源B)とスラスタが使用不可に。バックアップの化学燃料スラスタに移行

目的

東経約146°に配置される静止衛星で、ミッションは3年間。

静止軌道初期重量が3トン級という、日本初の大型衛星となった。

この衛星は19m×17mの大型展開アンテナ(LDR)を2基搭載し、携帯電話程度の小型通信装置の電波を中継する移動体通信実験を行なうことを目的としている。

アンテナは、Sバンド対応の高精度メッシュ鏡面アンテナである。

また、位置情報サービス(いわゆるGPSなど)で必要とされる高精度の時計の軌道上実証も行なわれる。

愛称等

愛称の「きく8号」は、打ち上げ前の2006(平成18)年10月21日に発表された。通常は打ち上げ成功後に命名、発表されるので、これは珍しいことである。

同時に、キャッチフレーズと、きく8号をモチーフに描かれたシンボルキャラの「きくはちぞう」も公表された。衛星のシンボルキャラが作られるのは今回が初である。

キャッチフレーズは「大きなアンテナがひらく未来の扉、届ける安心 ‐大型衛星を使った新しい携帯通信の世界へ‐」である。

アンテナ展開

非常に巨大なアンテナであるため、展開も非常に難易度が高い。

二枚あるうち、まず送信アンテナは2006(平成18)年12月25日17:31(@396)より開始し、成功した。

次いで、受信アンテナは2006(平成18)年12月26日18:56(@455)より2006(平成18)年12月26日20:10(@506)にかけて、沖縄局からのコマンドにより実施された。

双方共に、衛星からのテレメトリデータ及び搭載カメラの画像により、正常に展開されたことが確認された。

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