赤道儀

読み:せきどうぎ
外語:equatorial mount 英語
品詞:名詞

天体望遠鏡の鏡筒を載せるための架台の種類の一つ。地球自転に合わせて土台が動く装置。

目次

暗い星を写真撮影する場合、長時間露光せねばならない。しかし地球は自転しているので、単に長時間露光すると星は動いて撮影されてしまう。

そこで、その動きに合わせて望遠鏡やカメラも動かせば長時間露光が可能となり、また写真も綺麗に撮ることができる。そのための装置が赤道儀である。

用途

赤道儀は星雲星団の写真撮影に適している。数分で撮影が終わるような明るい惑星の撮影などが主であれば、赤道儀のメリットはあまりない。

写真撮影をしない場合、つまり眼視観測の場合は、無理に赤道儀を使う必要はない。設置も操作性も良い経緯台で充分である。

ただし、自分一人で見るだけでなく、他の何人かにも見せるというような場合には、対象を導入しても放っておくと視野から出てしまう経緯台は適さず、自動追尾できる赤道儀が望ましい。もっとも、最近では経緯台でも自動制御が進んでいるので、赤道儀の活躍の場は減りつつある。

種類

ドイツ式、イギリス式、ホースシュー式など様々な形式があるが、いずれも経緯台と比べると構造は複雑である。

アマチュア用によく使われるドイツ式などでは、バランスウェイトを必要とするため架台の総重量は重くなってしまう。また扱いも多少難しい。設置する際には極軸を合わせることが必須となるため、北極星が見えないと使いづらい。その代わり、(重量制限の範囲内で)様々な鏡筒を搭載することができるものが多い。また自動追尾なども容易にできるため、写真撮影はもとより、眼視であっても長時間観測も安心である。

最近のものでは、指定した星に自動で位置合わせを行なう機能が付いたもの、あるいは手動の位置あわせで動かすべき方向を指示してくれるものもある。

関連する用語
経緯台
望遠鏡

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