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元々、惑星という語は歴史的な慣用語であり、明確な定義はなかった。
古来には、他の恒星の間を移動していく天体全般を指していた。太陽や月も惑星の範疇で、七曜の「日月火水木金土」などに、この当時の宇宙観が表われている。
やがて、地動説の確立により地球が惑星の一つで、太陽は惑星群を従える存在であること、月は地球の衛星であることなどが認識されるようになった。
さらにその後、天王星以遠の惑星、および木星より近いが暗い複数の天体が発見された。火星・木星間の新天体は、暗いことから大きさも小さいと推定され、小惑星という別のカテゴリーに分類されることになった。
こうして、水・金・地・火・木・土・天・海・冥と9つまで定義された。
このうち冥王星は9惑星とされた中では最小である。発見当時はここまで小さいとは思われていなかったため惑星に入れられたが、研究が進むにつれ月よりも小型であることが判明した。
更に、冥王星より大きな天体も続々と発見されるに至ってから、惑星という語に明確な定義が求められるようになった。
定義は、歴史的経緯と矛盾しない範囲で決定される必要があった。
そこで当初案では冥王星を惑星に含めるよう考えられたが、こうすると惑星が既知の範囲内でさえ一気に50個以上に増えてしまい、将来的にも更に増えると見られ、「惑星インフレ」を起こすことが懸念された。
同様に小型の惑星に水星がある。木星の衛星ガニメデや土星の衛星ティタンのように水星よりも大きな衛星の存在も知られているが、しかしこちらは歴史的経緯から惑星より除外することはできないので、これは惑星とすることにした。
水星は月の約1.4倍、冥王星は月の約0.7倍ということで、惑星の基準となる「圧倒的に大きい」の基準は、概ね月〜水星の大きさということが決定された。
2006(平成18)年に国際天文学連合(IAU)により定義が作られた。以降は冥王星は惑星から外すという結論に至った。
冥王星は新たな枠組みである準惑星に分類されることになった。
名目上は格下げだが、一番マイナーだった惑星が、一番メジャーな準惑星となったので、ある意味格上げともいえる。
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