クリックしても開きませんでしたので

読み:クリックしてもひらきませんでしたので
外語:as the file didn't open by clicking it 英語
品詞:慣用句

とても難しい暗号化が施されていること。

目次

2004(平成16)年5月7日15:00(@291)から、京都地裁202号法廷で行なわれた「平成15年(わ)第2018号著作権法違反事件」、つまりWinnyの作者47氏(本名 金子勇)が逮捕された事件に関する公判で飛び出した伝説的文句。

京都府警察本部 生活安全部 生活安全企画課 ハイテク犯罪対策室の巡査長、アキホ・リュウタロウが証人として出廷した際に発言した。

由来

検察側は、通信の暗号化によって著作権法違反を幇助した、と主張した。

そこで辯護側は、「この暗号化というのはどの程度の暗号化なのか?物凄く難しい暗号化なのか、それとも簡単な暗号化なのか?」と質問したことに端を発する。

この質問に対し証人は、「クリックしても開きませんでしたので、普通の状態では見ることも動かすもできないファイルであるということは言えると思います。ただ、どのような方式で暗号化されているとかいう技術的に細かい話は僕には分かりません」と回答した。

ファイル

このWinnyのキャッシュファイルは、%に始まり32文字の16進数が続く拡張子の無いファイル名で格納される。

Windowsの場合、拡張子によってファイルの種類を判別するが、このように拡張子が無い場合は標準の動作が未定義である。これを「関連付けがない」という。

関連付けがない場合、クリックしても対応するアプリケーションがないため開くことができない。

つまり、拡張子を変えれば暗号、という程度の話であった。

京都府警

京都府警は、かねてより「暗号を解読した」と主張していたのと比べ、あまりに凄い次元での暗号化の話、言うなれば半角板のくれくれ厨レベルの発言から話題沸騰、「ハイテク」というのが既にあからさまに嘘偽りであることがばれてしまい、2ちゃんねるなどではお祭りとなってしまった。

このようなレベルで金子と論戦できるのか大いに疑問であったが、もとより京都府警は「思想犯」として逮捕しているので影響は無いかもしれない、などと言われていたりしたらしい。

このように、何でもクリックするから、キンタマワームに引っかかって「りょう巡査」のような醜態をさらす羽目になってしまうのだろう。

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