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Betamax

辞書:電算用語の基礎知識 技術製品名編 (TTPROD)
読み:ベータマックス
外語:Betamax 英語
品詞:商品名
1997/03/26 作成
2015/11/10 更新

ソニー提唱のビデオテープおよびビデオデッキの規格。VHS登場の1年前、1975(昭和50)年5月に発売された。通称「ベータ」。

家庭用VTRとしてリードしたが、後出のVHSに追い越された。

VHSが主流となった1980年代にはコンパクトなカセットテープと画質を売りにしていた。βの上位互換としてEDBetaと呼ばれる規格もあった。

しかし、結果としてソニー一社のみではVHSには勝てず、ソニー自体も8mm/Hi8DVCへと主力を移した。

そして2002(平成14)年に最後の2機種「EDV-9000」(EDBetaデッキ)および「SL-200D」(ハイバンドβデッキ)の生産完了をもって、市場から姿を消した。最終的な累計出荷台数は約400万台(全世界では約1800万台)。

そして、ベータビデオカセットも、2016(平成28)年3月をもって出荷終了となった。

テープ速度

種類

三種類のテープ速度規格があり、数字が倍速数を表わしていた。

  • βⅠ (4.00cm/秒)
  • βⅡ (2.00cm/秒)
  • βⅢ (1.33cm/秒)

秒あたりで使用する長さが多いほど、録画時間が短くなる代わりに画質は良くなる。言い換えれば、録画時間が長くなる代わりに画質が悪くなる。

つまり、(短時間高画質)βⅠ‐βⅡ‐βⅢ(長時間低画質)である。

βⅠ

「βⅠ」は更に細かく3種類に分類されている。

  • βⅠ (標準)
  • βⅠS (高画質なモード)
  • βⅠS・SHB (最高画質)

「βⅠ」が標準で、「βⅠS」はβでも高画質なモードに相当する。だが、「βⅠS」で録画するためには高級なビデオデッキが必要になる。再生のみなら、比較的新しいデッキであれば安価なものも対応しているものが多かった。

また、最高画質の「βⅠS・SHB」は、SL-HF3000に初めて搭載されたものの、他には殆ど搭載されていない。

βⅠS・SHB

「βⅠS・SHB」は、輝度信号変調キャリア周波数をハイバンドβよりも更に400kHz高くしたもので、理論上300本程度の水平解像度が期待出来たが、実質的には280本程度であった。

これは、NTSCにおける300本の壁というものがあるためで、NTSCでは色度信号輝度信号が多重している関係でカラーサブキャリアを3.58MHzに縦走させている。そのためその妨害除去の為にトラップを入れるのが普通で、その近傍は利用出来ない。

「βⅠS・SHB」では帯域が3.8MHzになっていたため、大きく影響を受ける格好となった。

なお、理論解像度は輝度信号帯域×80でおおまかな計算が出来る。

テープの長さ

テープの名称は、録画時間で示すVHSに対して、βは長さで示すという違いがあった。

これは、元々βⅠから始まったものが、記録時間的不利を解消する為にβⅡを標準としてβⅠを見捨てたためである。単位はフィート。これはお世辞にも分かりやすいとは言えず、Betamax衰退の原因の一つだったという考え方もある。

代表的なテープにおけるβⅡでの記録時間は次の通り。

  • L125=30分
  • L165=40分
  • L185=45分
  • L250=60分
  • L330=80分
  • L370=90分
  • L500=120分
  • L660=150分
  • L750=180分
  • L830=200分
関連する用語
EDBeta
ハイバンドβ
VHS

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