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VHS

辞書:電算用語の基礎知識 技術製品名編 (TTPROD)
読み:ヴィーエイチエス
外語:VHS: Video Home System 英語
品詞:名詞
1997/03/26 作成
2014/10/09 更新

日本ビクターが開発した、家庭用ビデオテープ及びそのデッキの標準規格の一つ。1976(昭和51)年に第1号機「HR-3300」が発売された。

家庭用ビデオデッキとして作られて広く普及、家庭用のアナログ映像録再機としては最後まで生き残った。

開発はソニーのBetamaxより遅れたが、パラレルローディング方式を採用することによるデッキの小型化、DL-FM方式を採用し長時間再生でも画質の乱れを減少、2時間録画への対応など、当初の目標を達成した。

松下電器産業(現・パナソニック)や日立製作所三菱電機などと共同し、それぞれ技術を出し合って開発されたVHSは非常に完成度が高く、当初は不可能と思われたソニーのBetamaxに勝るという快挙を達成した。誕生の苦労話についてはNHKのプロジェクトX 第2回で紹介されている。

長く使用されたが、DVDなどに移行したことを受け、続々とVHS方式の家庭用ビデオテープレコーダーは生産が終了された。パナソニックは2011(平成23)年末で日本国内向けの生産を終了し、2012(平成24)年2月に発表された。国内勢最後の船井電機も、2016(平成28)年7月末で生産が終了、日本におけるVHSの時代は幕が閉じた。

ヘッド

VHSは固定ヘッドと回転ヘッドの両方が利用されており、ごく初期のものは映像は回転ヘッド、モノラル音声を固定ヘッドが受け持っていた。

後にVHS Hi-Fi対応機が登場し、これはステレオ音声信号をFM変調した上で専用の回転ヘッドによりテープに深層記録した。またテープの記録層も2層となり、表面部が映像、深層部がHi-Fi音声用となった。従来と互換性を持たせたまま高音質化を実現させたVHS Hi-Fiは、後のVHSの標準となった。

高級機では消去専用の回転消去ヘッド(フライングイレースヘッド)を持つが、低価格なものは固定消去ヘッド(フルイレースヘッド)でテープは横一直線で全信号が消去される。

テープ上の映像信号のトラック幅は標準で58µm、3倍で19.2µmである。

テープ

VHSのテープ幅は1/2インチ(1.27cm)であるが、後にはテープ媒体自体の大きさがネックとなった。

VHS テープ
VHS テープ

そこで映画マニアやアニメマニアを中心に8mm(後のHi8)等に移行する者も多かった。なぜならテープのサイズは、テープを大量に抱える人にとっては切実な問題だったためである。

また、ビデオカメラでの利用でも、大きすぎて搭載できないという問題が生じた。

VHS-C

ビデオカメラで用途として登場したのが、コンパクトなVHS-Cである。

映像フォーマットおよびテープ幅は同じで、カセットを小型化した。カセット変換アダプターと呼ばれるものを使うと通常のVHSビデオデッキでも再生できるが、通常はカメラ自体で再生してテレビに映すことが多かった。

そうであればVHSである必要自体がなく、この分野では8mm(Hi8)の方が優勢となり、VHS-Cは普及しなかった。

後継機

S-VHS

高画質録画を可能とした後継機がS-VHSである。

ある程度の普及は見たが、価格が高かったこともあり、VHSを置き換えるには至らなかった。

D-VHS

DVD並かそれ以上の画質でディジタル録画可能な、D-VHS規格が発表された。しかし普及することはなかった。

デッキ自体にエンコーダーがあれば、アナログ信号を入力してディジタル録画も可能だった。VHSの上位互換であるため、アナログ録画、つまり通常のVHS記録は無条件で可能である。

主として衛星放送の録画用途として利用され、データ記録も可能だったが実機が登場したのかは不明である。

W-VHS

またハイビジョン対応のW-VHSという規格もある。

これも普及しなかった。

関連する用語
VHS-C
S-VHS
W-VHS
D-VHS
VISS
8mm
Hi8
U規格

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