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巨大磁気抵抗効果型ヘッド。
従来のMRヘッドを改良した読み取り専用磁気ヘッドの一種。登場時は今後のディスク容量増大の鍵を握る素子といわれ、このGMRヘッドを採用したハードディスクドライブは1997(平成9)年末に発表された。
金属原子数個という超薄膜を重ねて作った "人工金属格子" というものを読み取り素子に用いることで、従来のMRヘッドの抵抗変化率(2%)と比較して数倍の変化率が得られる利点がある。
最初は低温領域でしかGMR効果が得られず、200℃以上というハードディスクのヘッドに要求される信頼性をクリアできなかったが、その後のGMR素材の研究が進みニッケル・フェライト系多層膜(IBM)、コバルト系多層膜(東芝)といった実用に耐える素材が開発された。
現時点ではGMRヘッドを用いることで3Gビット/平方インチ程度の記録密度を実現させているが、今後の改良で10Gビット/平方インチ程度にまで上昇すると予測されている。これが実現すると同じ大きさで総容量が10倍に上昇することになる。
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