DEC HANYU

EUC-TWを拡張してコードレンジを増やしたものである。このため、EUCに似るが厳密な意味でEUCではない。

拡張された領域には、UDC(外字領域)などを割り当てている。

但し、EUC-TWで使用しているG2領域は使用しない。G1とその拡張領域のみを使う。

2バイト文字に対し、次の範囲を使う。

• 1バイト目 ‐ 10/1〜15/14 (94種)
• 2バイト目 ‐ 2/1〜7/14、10/1〜15/14 (188種)

GL領域はASCIIで固定され、C0とC1領域も共に制御コードは標準の通りである。2バイト目の拡張(MSB=0)が特徴と言える。

• 0x00〜0x1f ‐ C0 Control
• 0x20〜0x7f ‐ ASCII
• 0x80〜0x9f ‐ C1 Control
• 0xa0 ‐ 未定義
• 0xa1〜0xfe (0xc2のDTSCSを除く)
  • 0xa1〜0xf1 0x21〜0x7e ‐ CNS 11643 第2字面
  • 0xf2〜0xfe 0x21〜0x7e ‐ 外字(1,186領域)
  • 0xa1〜0xfc 0xa1〜0xfe ‐ CNS 11643 第1字面
  • 0xfd〜0xfe 0xa1〜0xfe ‐ 外字(145領域)
• 0xc2 0xcb (DTSCS領域)
  • 0xc2 0xcb 0x21〜0x7e 0x21〜0x7e ‐ 未定義
  • 0xc2 0xcb 0x21〜0x7e 0xa1〜0xfe ‐ 未定義
  • 0xc2 0xcb 0xa1〜0xfe 0x21〜0x7e ‐ 予約
  • 0xc2 0xcb 0xa1〜0xfe 0xa1〜0xfe ‐ CNS 11643 第3字面+拡張
• 0xff ‐ 未定義

DTSCS(Digital Taiwan Supplemental Character Set)と呼ばれる文字集合である。

詳細は定かではないが、実際の実装は、CNS 11643の第三字面を基本に、空き領域に計2,253文字の漢字を追加したものとなっている。