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QUALCOMM(クアルコム)が開発したCDMA方式携帯電話システムを、米国電気通信工業会(TIA: Telecommunication Industry Association)が規格として標準化した際の規格名。音声をディジタルデータ化(サンプリング)した時のデータ量に応じて転送レートを1200bps/2400bps/4800bps/9600bpsの4段階で随時調整している。ブランド名はcdmaOne。
普通、ビルからの反射波や別の基地局からの電波は干渉波となって混信などの悪影響を与える(マルチパス)。しかしIS-95では逆に合計3つまでの電波を利用し、一つのより強い電波として合成復調することが出来る。これをレイク受信という。ただし4つめ以降はやはり干渉波となる。同一周波数帯で強さの違う電波が混じると弱い電波がかき消されてしまうため、IS-95端末は基地局からの電波の受信感度が強いほど自局が基地局に近い場所に居るものと判断して出力を落としたりするなど、細かく電力制御を行なっている。
世界30ヶ国で採用され、GSMの対抗馬となりつつある。帯域幅は1.25MHz。日本でもau(旧DDIセルラー)とKDDI(旧IDO)がcdmaOneというブランド名でサービスを始めた。ちなみに、QUALCOMMを始めとするCDMA陣営ではIS-95準拠の携帯電話システムを単に "CDMA方式携帯電話" と呼称し、CDMAをIS-95の事実上の代名詞として使っていて、"セルラー" と同じく紛らわしい。
採用されている国は、アメリカ、アルゼンチン、イエメン、イギリス、イスラエル、インド、インドネシア、ウクライナ、カナダ、ガテマラ、クウェート、コンゴ、ザンビア、シンガポール、タイ、チリ、ドイツ、ドミニカ共和国、ナイジェリア、バングラディシュ、フィリピン、ブラジル、ベネズエラ、ペルー、ポーランド、メキシコ、ロシア、韓国、香港、日本である。
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