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ISO-2022-JP-2004-strict

辞書:通信用語の基礎知識 通信技術文字符号編 (CTCHRE)
読み:アイエスオウにーまるにーにージェイピーにせんよん・ストリクト
読み:アイソにーまるにーにージェイピーにせんよん・ストリクト
外語:ISO-2022-JP-2004-strict 英語
品詞:固有名詞
2007/10/16 作成
2007/10/23 更新

ISO-2022-JP-2004の亜種の一つ。

JIS X 0213:2000用のISO-2022-JP-3-strictの後継である。

包摂基準

例えば明治・大正期の小説家「森鷗外」の場合、「鴎」「鷗」の2字は、JIS X 0208では同じ符号位置18区10点となる。これを「包摂」という。JIS X 0208漢字表の例示字体は「鴎」である。

森鷗外自身、鴎外と自著していたことが知られており、森を例とするなら「鴎」「鷗」の2字は同じ字であると断定でき、包摂の基準は妥当だといえる。

仕様変更

JIS X 0213の初版JIS X 0213:2000では、包摂基準をゆるめて新たに異体字等の漢字が追加された。この点でも、JIS X 0208と包摂基準の互換性の問題が生じている。

また更にその後、文部科学省の諮問機関である国語審議会により「印刷標準字体」の採用が決定されたことを受けて制定された改訂版JIS X 0213:2004は、例示字体に印刷標準字体を採用した。

改訂版では、互換性を犠牲にして168字の例示字体を変更し、10字を新たに追加した。JIS規格としては、例示字体の変更は「包摂基準内」と判断しているが、新規に追加された字についてはJIS X 0208と包摂基準の互換性の問題が生じている。

JIS X 0213では、上に述べたようなJIS X 0208とJIS X 0213で包摂基準の互換性がなく同一視できない文字に対し、JIS X 0208のエスケープシーケンスで符号化することを禁じている。これを「禁止文字」という。

ISO-2022-JP-2004-strictでは、禁止文字はJIS X 0213のエスケープシーケンスを採用し、それ以外の文字はJIS X 0208のエスケープシーケンスを採用する。もって互換性を高めている。

なお、禁止文字さえもJIS X 0208のエスケープシーケンスを用い更に互換性を高める方法もあり、これはISO-2022-JP-2004-compatibleと呼ばれている。

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