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失禁パンツ

辞書:文化用語の基礎知識 生活と文化編 (LLIFE)
読み:しっきんぱんつ
品詞:名詞
2021/06/26 作成

軽い尿失禁(軽失禁)の対策として、吸水構造と防水構造を持たせたパンツの俗称。他に、尿漏れパンツや介護パンツ、女性用なら失禁ショーツなど異称多数。おねしょ用にはおねしょパンツと呼ばれる同様の製品がある。

様々な製品があるが、一般的なものは3層構造で、肌側から吸水布があり、中間層に防水布があり、表素材は綿などの素材で普通のパンツに見えるようなデザインとしている。

デザインもブリーフ型、トランクス型、ボクサーパンツ型など様々あり、対応する尿量も30cc程度で薄めに作られたものから300cc程度まで対応する少し厚手のものまで幅広い。

これを下着として使うことで、軽い尿漏れではズボンなどが濡れることがなくなり、もってお漏らししたことが他人には分からないため、人としての尊厳を保つことができる。

なおかつ紙おむつのように使い捨てではなく洗濯機で洗濯することで再利用できるため、経済的であるほか、ゴミが出ずゴミの処分に困ることもないという利点がある。

用途

おむつではないので、大量の尿失禁には対応できない製品である。

これは前立腺手術後の尿失禁であるとか、あるいは高齢に伴いおむつをする程ではないが軽失禁がある場合の対策、あるいは子供でも尿意を感じてからトイレまで間に合わない場合などの対策であるなどに有用である。

おねしょ対策などでも利用できるが、尿量が多い場合はおねしょパンツとされるより多くの尿量に対応する製品、あるいは無難に紙おむつを使ったほうが良いこともある。

摩擦音

薄い布で作られた単なるパンツとは違い吸水層と防水層を持つため、ズボンとの摩擦音はパンツとは明らかに異なり、また装着状態で歩いたりしゃがんだりしたときの変形時にも何らかの摩擦音が生じる(ことがある)。

安物は特にカサカサと音がするが、きちんと考慮して作られた少し高級な製品では音が少なめとなっている。ただこれは使ってみないと分からないという問題はあり、しかも衛生商品なので基本的に返品もできないという難点はある。

吸水速度

失禁パンツは、紙おむつなどと同様、軽失禁のように少しずつちびるものを吸水することが想定されている。従って、吸水速度はそれほど速くないものが一般的である。

従って、おもらしおねしょのように、それなりの量を出した場合には吸水が間に合わず溢れて漏れ出てしまうため、こういった需要には吸水速度を重視した製品が必要になり、そういった製品はおねしょパンツなどと呼ばれている。

洗濯

ネットに入れて洗濯機で洗濯できるのが一般的である。

洗剤は液体の中性洗剤などを使う。漂白剤を使うときは酸素系漂白剤を薄めて用い、塩素系漂白剤は使ってはならない。また、布おむつや防水シーツ(おねしょシーツ)などでも同様だが、柔軟剤は使ってはならない。柔軟剤の撥水効果によって、吸水性能が落ちてしまうためである。

用語の所属
パンツ
関連する用語
おねしょパンツ
紙おむつ
防水シーツ

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