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神代七代

辞書:文化用語の基礎知識 民俗学東洋・神道編 (LFOLKES)
読み:かみよななよ
品詞:名詞
2005/10/21 作成
2010/02/04 更新

国之常立神(クニノトコタチノカミ)より、伊邪那岐命(イザナギノミコト)・伊邪那美命(イザナミノミコト)に至るまでの、七代の神々のこと。

日本書紀においては最初の神は国之常立神であり、葦の芽のように現われたと記されている。

このことから、国之常立神より、国を産んだ伊邪那岐命・伊邪那美命までの神をこのように呼ぶ。

古事記では、別天神の後に現われた七代十二柱の神々を神代七代とする。

古事記

古事記では、次の七代十二柱とする。

  1. 国之常立神(クニノトコタチノカミ)
  2. 豊雲野神(トヨクモノカミ)
  3. 宇比地邇神(ウヒヂニノカミ)・須比智邇神(スヒヂニノカミ)
  4. 角杙神(ツノグヒノカミ)・活杙神(イクグヒノカミ)
  5. 意富斗能地神(オホトノヂノカミ)・大斗乃弁神(オホトノベノカミ)
  6. 於母陀流神(オモダルノカミ)・阿夜訶志古泥神(アヤカシコネノカミ)
  7. 伊邪那岐命(イザナギノミコト)・伊邪那美命(イザナミノミコト)

初代、二代目は性別のない独り神だが、三代目から男女に別れる。

代を重ねるごとに、互いは徐々に異性を感じるようになり、最後のイザナギ・イザナミで遂に愛を見いだし二柱は夫婦となる。この過程は、性が次第に整っていく様を表わすものとされる。

日本書紀

日本書紀では、本文と一書でかなり違う。本文では、次の七代十一柱としている。なお、附した読みは旧仮名遣い。

  1. 国常立尊(クニノトコタチノミコト)
  2. 国狭槌尊(クニサツチノミコト)
  3. 豊斟渟尊(トヨクムヌノミコト)
  4. 埿土煑尊(ウヒヂニノミコト)・沙土煑尊(スヒヂニノミコト)
  5. 大戸之道尊(オホトノヂノミコト)・大苫辺尊(オホトマベノミコト)
  6. 面足尊(オモダルノミコト)・惶根尊(カシコネノミコト)
  7. 伊奘諾尊(イザナキノミコト)・伊奘冉尊(イザナミノミコト)

日本書紀では別名の説明もあるが、ここでは省いた。日本書紀では三代目までが性別のない独り神で、以降性別を持つようになる。

用語の所属
日本神話
神道
天津神

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