南海電気鉄道

読み:なんかいでんきてつどう
外語:Nankai Electric Railway Co.,Ltd 英語
品詞:会社名

大手私鉄の一つ。スルッとKANSAIPiTaPaに加盟している。

目次

基本情報

株式

  • 株主数: 56,072名(2012(平成24)年3月31日現在)

主要事業

  • 運輸業: 29社
  • 不動産業: 4社
  • 流通業: 6社
  • レジャー・サービス業: 24社
  • 建設業: 5社
  • その他事業: 6社

概況

総営業キロ154.8km。

大きく三つに分けられ、8路線と1鋼索線で営業し、更に1路線で第二種鉄道事業者として乗り入れしている。

路線一覧

全路線は次のとおり(順不同)。大きく三つのグループに分けられ、ラインカラーが付けられている。

  • 南海線 (ラインカラー青)
    • 南海本線 (難波〜和歌山市)
    • 高師浜線 (羽衣〜高師浜)
    • 多奈川線 (みさき公園〜多奈川)
    • 加太線 (紀ノ川〜加太)
    • 和歌山港線 (和歌山市〜和歌山港)
  • 空港線 (ラインカラー紫) (第二種鉄道事業者)
    • 空港線 (泉佐野〜関西空港)
  • 高野線 (ラインカラー緑)
    • 高野線 (汐見橋〜岸里玉出〜極楽橋)
    • 汐見橋線 (汐見橋〜岸里玉出)
    • 鋼索線 (極楽橋〜高野山)

沿革

周辺の鉄道と次々に合併し、また戦時合併も経験した。

  • 1884(明治17)年6月: 大阪堺間鉄道として敷設認可
  • 1884(明治17)年11月: 阪堺鉄道に改称
  • 1885(明治18)年: 難波〜大和川が開業
  • 1897(明治30)年: 南海鉄道が堺〜和歌山を着工、翌年阪堺鉄道は設備すべてを南海鉄道に譲渡し解散
  • 1903(明治36)年: 堺〜和歌山が全通
  • 1909(明治42)年12月: 浪速電車軌道を合併、上町線とする
  • 1911(明治44)年: 全線電化
  • 1915(大正4)年6月: (初代)阪堺電気軌道を合併、阪堺線・大浜線・平野線とする
  • 1922(大正11)年9月: 大阪高野鉄道、高野大師鉄道を合併、高野線とする
  • 1922(大正11)年12月: 南海本線 全線複線化
  • 1926(昭和元)年: 天下茶屋〜粉浜が複々線化
  • 1940(昭和15)年12月: 阪和電気鉄道を合併、山手線とする
  • 1942(昭和17)年2月: 加太電気鉄道を合併、加太線とする
  • 1944(昭和19)年: 山手線(旧阪和電鉄)が、国策命令で突如国に買収され、国鉄阪和線となる
  • 1944(昭和19)年6月: 関西急行鉄道と戦時合併し、近畿日本鉄道となる
  • 1947(昭和22)年3月: 高野山電気鉄道が南海電気鉄道に改称
  • 1947(昭和22)年6月: 近畿日本鉄道、が旧南海鉄道部分を南海電気鉄道に譲渡し、近鉄から独立
  • 1947(昭和22)年6月: 旧南海鉄道所属事業譲受
  • 1949(昭和24)年: 東証・名証・大証に上場
  • 1954(昭和29)年: 東証で上場廃止
  • 1961(昭和36)年11月: 和歌山電気軌道を合併、貴志川線・和歌山軌道線とする
  • 1966(昭和41)年: 北島支線廃止
  • 1971(昭和46)年: 和歌山軌道線廃止
  • 1971(昭和46)年: 第三セクターの泉北高速鉄道線が開業し、高野線との直通運転を始める
  • 1974(昭和49)年: 1500V昇圧
  • 1975(昭和50)年12月: 和歌山バス分離
  • 1980(昭和55)年11月: 平野線・大浜線を正式に廃止
  • 1980(昭和55)年12月: 上町線・阪堺線を(2代目)阪堺電気軌道として分離
  • 1984(昭和59)年: 天王寺支線の一部を廃止
  • 1993(平成5)年: 天王寺支線の全てを廃止、南海りんかいバス分離
  • 1994(平成6)年: 空港線開業、関西国際空港アクセス特急となる「ラピート」を設定
  • 1999(平成11)年4月: スルッとKANSAIを導入、南海ウイングバス南部、南海ウイングバス金岡を分離
  • 2001(平成13)年10月: 南海バスを分離
  • 2002(平成14)年: 和歌山港線の和歌山港‐水軒を廃止
  • 2006(平成18)年4月: 貴志川線を和歌山電鐵に譲渡
  • 2006(平成18)年7月: PiTaPaを導入、ICOCAも利用可能に
  • 2008(平成20)年: 東証に再上場
  • 2012(平成24)年: 駅ナンバリング開始
  • 2013(平成25)年3月23日: 交通系ICカード全国相互利用開始

状況

合併を分割を繰り返した複雑な社史を持つ鉄道会社である。

全線複線化に続いて複々線化をするなど発展を続けたが、この背景には並行する阪和電鉄(現JR阪和線)との競争があった。

戦時体制に入り、1940(昭和15)年にその競争相手の阪和電鉄を合併するが、1944(昭和19)年に突然旧阪和電鉄は国策命令で国に買収され、南海鉄道も近鉄に合併することになった。

戦後、高野山電気鉄道を南海電気鉄道に改称した上で、旧南海鉄道部分を含めて近鉄から独立、その後は再び阪和線との激しい競争を繰り広げている。

関連するリンク
http://www.nankai.co.jp/
用語の所属
大手私鉄
関連する用語
スルッとKANSAI
アーバンネットワーク
日本国有鉄道

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