通信用語の基礎知識 IPv4
戻る
参加者募集中

ボイジャー2号

辞書:科学用語の基礎知識 天文学人工衛星編 (USATE)
読み:ボイジャーにごう
外語:Voyager 2 英語
品詞:固有名詞
2002/08/22 作成
2018/01/09 更新

アメリカの宇宙探査機で、外惑星探査機の一つ。1977(昭和52)年8月20日NASAにより打ち上げられた。

基本情報

外惑星探査機であり、かつ太陽系末端の探査機である。

  • 所有国: アメリカ合衆国
  • 打ち上げ: 1977(昭和52)年8月20日23:29:00(日本時間)(@645)
  • ロケット: タイタンⅢEセントール
  • 発射台: ケープカナベラル空軍基地
  • 質量: 約721.9kg
  • 搭乗員: なし(無人)
  • 国際標識番号: 1977-076A

2機のうちの先行機。2号なのに先に打ち上げられたのは、1号のシステム不備が発見され、1号の打ち上げが延期されたためである。しかし1号の方が飛行速度が速かったため、小惑星帯で追い抜かれた。

沿革

  • 1977(昭和52)年8月20日23:29:00(日本時間)(@645): 打ち上げ
  • 1978(昭和53)年4月: メイン通信機故障、以降サブ通信機で交信
  • 1979(昭和54)年7月: 木星に7万1400kmまで接近
  • 1981(昭和56)年8月: 土星に約1万500kmまで接近
  • 1986(昭和61)年1月: 天王星に約1万7000kmまで接近
  • 1989(平成元)年8月25日: 海王星に約4万8000kmまで接近
  • 2002(平成14)年: 太陽からの距離約68au
  • 2007(平成19)年8月31日: 末端衝撃波面を通過

主目的

本探査機の主目的は外惑星探査である。次の惑星の探査に成功した。

電源と観測装置

観測装置を動かすためには電源が必要である。ボイジャー2号には3基の原子力電池が搭載されており直流30Vの電源を供給している。

打ち上げ当初は470Wの電力を供給したが、徐々に出力は落ちている。

そこで、通信を維持することを最優先とし、徐々に観測装置の電源を落とすことで節電をしている。NASAの発表では、次のようにして観測装置の電源は切られた。

  • 1989(平成元)年10月10日12月5日: Imaging Science Subsystem (ISS)
  • 1991(平成3)年4月3日: Photopolarimeter Subsystem (PPS) 光分光器サブシステム(※これはパフォーマンス低下による)
  • 1998(平成10)年11月12日: Ultraviolet Spectrometer (UVS) 紫外線分光器
  • 2007(平成19)年2月1日: Infrared Interferometer Spectrometer and Radiometer (IRIS) 赤外線干渉計分光計とラジオメーター
  • 2008(平成20)年2月21日: Planetary Radio Astronomy (PRA) 惑星無線天文学実験

現在稼働中の観測装置は次の通りである。2020(令和2)年までは通信を維持させることを目標に、順次電源が落とされる計画である。

  • Plasma Science (PLS) プラズマ科学
  • Cosmic Ray Subsystem (CRS) 宇宙線サブシステム
  • Low-Energy Charged Particles (LECP) 低エネルギー荷電粒子
  • Magnetometer (MAG) 磁力計
  • Plasma Wave Subsystem (PWS) プラズマ波サブシステム

2025(令和7)年頃以降には、通信を維持する電力もまかなえなくなり通信が途絶えるものと予想されている。

太陽系探査

1979(昭和54)年7月に木星、1981(昭和56)年8月に土星、1986(昭和61)年1月に天王星、1989(平成元)年8月に海王星に接近しフライバイを行ない、天王星と海王星では史上初の近接撮影を実現した。

天王星の観測では10個の衛星、海王星では6個の衛星が新たに確認された。

現在でも海王星を訪れた探査機は1989(平成元)年8月のボイジャー2号だけであり、海王星の環はボイジャー2号により確認されたものである。

星間空間探査

打ち上げから25年経過した2002(平成14)年時点で、太陽からの距離約68auの距離にいた。

2007(平成19)年8月31日から翌日に掛け、末端衝撃波面を数度通過した。以降はヘリオシースの飛行を続けている。

2010(平成22)年5月6日現在、地球から約138億km(86億マイル)の距離にいる。

コメントなどを投稿するフォームは、日本語対応時のみ表示されます


KisoDic通信用語の基礎知識検索システム WDIC Explorer Version 7.03 (16-May-2019)
Search System : Copyright © Mirai corporation
Dictionary : Copyright © WDIC Creators club