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ワクチンのうち、細菌やウイルス、およびそれらが生成する蛋白質を精製し、殺菌または無毒化して作られたもの。
古典的なワクチンの一種である。不活化ワクチンは、病原体を熱や化学物質で殺して(=不活化)バラバラにし、ここから免疫を付けるために必要な部分のみを集めて作られたものである。
病原体そのものは生きておらず、不活化していることからこの名がある。
材料は病原体そのものだが、不活化されているため、不活化ワクチン自体に病原性はない。
つまり、免疫力の低下している人に不活化ワクチンを接種しても、この不活化ワクチンを原因として感染し、発病する危険性はない、ということである。
あまりにも危険すぎる病原体の場合、生ワクチンでは危険すぎるため不活化ワクチン複数回接種とする。例えば狂犬病の予防接種などが該当し、日本では狂犬病ワクチンは不活化ワクチンしか認められていない。
古典的なワクチンである不活化ワクチンは、死んだ細菌や不活化されたウイルスを接種する。このため同様に古典的なワクチンである生ワクチンと比して安全だが、有効率が低い。免疫獲得の効果が弱く、複数回の接種が必要となる。またその免疫も持続期間が短いという弱点がある。
また、不活化ワクチンは誘導できる抗体価が低く、細胞性免疫も誘導できないことから変異にも対応できない。
武漢肺炎ウイルス感染症のパンデミックと前後して、新世代型と呼ばれる新しいワクチンが次々と実用化されている(ウイルスベクターワクチン、DNAワクチン、mRNAワクチン)。RNAウイルスである武漢肺炎ウイルスには、このうちmRNAワクチンが有効率95%という劇的な効果を示している。
一応、武漢肺炎ウイルスにも不活化ワクチンは存在し、支那製のワクチンは基本的にこれである。しかし効果が低く、パンデミックを防ぐことができなかった。
mRNAワクチンや、それに次ぐ成績を示すウイルスベクターワクチンなどが実用化された今、効果が低い不活化ワクチンが導入されることは徐々に減るだろうことが予測される。狂犬病ワクチンについてもmRNAワクチンの開発が進められており、これを著している時点ではまだ完成されていないが、将来的に不活化ワクチンと置き換わる可能性がある。
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