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地球近傍小惑星

辞書:科学用語の基礎知識 天文学天体用語編 (USTLY)
読み:ちきゅうきんぼうしょうわくせい
外語:NEA: Near Earth Asteroid 英語
品詞:名詞
2003/09/17 作成
2013/02/16 更新

小惑星のうち、地球に極めて接近する軌道をもつもの。NEA。

メインベルトケンタウルス族など、多くの小惑星の軌道とは極めて異なる性質の軌道を持ち、地球に接近する。

地球に対する天体衝突などの危険があり、研究が進んでいる。

軌道

現在知られる主要な軌道は次の三種類である。

  • アテン型小惑星(Aten asteroid) 軌道長半径が1天文単位より小さいもの
  • アポロ型小惑星(Apollo asteroids) 軌道長半径が1天文単位より大きいもの
  • アモール型小惑星(Amor asteroids) 火星軌道周辺

中でも、アポロ型小惑星は地球に接近することが多く、危険視されている。

発見

地球近傍小惑星は次々と発見されてきているが、しかし2002 EM7の46.3万kmや、2002 MNの12万kmなどは、最接近後に望遠鏡で発見された。つまり事前に接近が分からなかったということである。

これは地球の昼側から接近したために観測できなかったためで、最接近後に夜側に移動してから観測されたからである。

現在は、小惑星の観測と軌道計算が進み、事前の接近予知も増えてきた。

衝突被害と驚異

もし地球に衝突した場合、その直径(より具体的には質量)に応じて、被害の程度が変わってくる。

もし直径60m〜100mが落下すれば、アリゾナ大隕石孔並のクレーターができ、東京に落ちたなら関東地方は壊滅する。

もし直径2kmが落下すれば、20kmを越える巨大なクレーターができると考えられ、大爆発によって発生した大量の塵は大気全体に広がり、太陽光は何年にも渡って遮られると考えられている。

実際に、白亜紀末に生物の大半が絶滅したが、地質学で「K-T境界」と呼ばれるこの地層の研究により、巨大な天体の衝突があったことが分かっている。

ニアミスベスト

やや古い資料だが、小惑星 ニアミスベスト10(2004(平成16)年8月24日現在)は次の通り(NAO TOPICS 42)。

接近距離
万km
接近日小惑星の仮符号推定直径(m)
1.32004(平成16)年3月31日2004 FU1628
4.92004(平成16)年3月18日2004 FH30
8.42003(平成15)年9月27日2003 SQ2225
10.81994(平成6)年12月9日1994 XM112
11.82002(平成14)年12月11日2002 XV9045
12.02002(平成14)年6月14日2002 MN95
14.81993(平成5)年5月20日1993 KA27
14.82003(平成15)年12月6日2003 XJ735
16.22003(平成15)年9月19日2003 SW1307
16.62004(平成16)年7月16日2004 OD420

その他

それ以外のニアミス小惑星で確認されているものの例。

接近距離
万km
接近日小惑星の仮符号推定直径(m)
2.82013(平成25)年2月16日2012 DA1445
161994(平成6)年3月15日1994 ES1 
161991(平成3)年1月18日1991 BA 
312001(平成13)年1月15日2001 BA16 
422002(平成14)年5月31日2002 GQ 
431995(平成7)年3月27日1995 FF 
451996(平成8)年5月19日1996 JA1 
461991(平成3)年12月5日1991 VG 
46.32002(平成14)年2002 EM760
用語の所属
地球接近天体
天体
小惑星
NEAT

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