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堕胎

辞書:科学用語の基礎知識 生物学編 (BBBIO)
読み:だたい
外語:abortion 英語
品詞:さ変名詞
2004/07/21 作成

子宮内で生きている胎児を、まだ母体外では生命を維持できない時期(妊娠満22週未満)に、人為的に母体外に排出すること。人工妊娠中絶。

胎児と一言で言っても、小さいながら立派にヒトの形をしていたりするので、その罪深さたるや想像に余りあるのが現実である。

日本では、法律上、胎児は人ではない。しかし堕胎(人工妊娠中絶)を行なうと、刑法第29章(212条〜216条)の定めにより "堕胎の罪" が問われる。最高刑は、刑法212条で妊婦が1年以下の懲役、その便宜を計った医師は刑法214条で5年以下の懲役に処されることになっており、懲役のみしかない重罪として扱われている。

しかし母体保護法(昭和23年7月13日法律第156号)が作られてからは、母体の健康を害する場合、強姦妊娠の場合に限り、指定医師によって堕胎が可能となり、この時には刑法は適用されないことになった。日本では、中絶はこの法に従って行なわれることになる。

法的に中絶が可能なのは妊娠21週目までである。妊娠22週目以降は、胎児が母体外で生命を保持することができるとみなされるため、法律の適用から外れる。

実際の中絶手術は、11週目までは子宮口を器具で広げ、胎児ならびに子宮内膜をハサミで切除、あるいは吸引器で吸引する方法による。しかし切除法は目に見えない場所を手探りで切ることになるので、流産しやすくなったりし、不妊の原因になったりすることもある。近年はより安全とされる吸引器が多く使われているようだ。手術費用は保険が効かないため、10〜15万円程度が必要である。

12週以降になると胎児自体が大きくなるため、薬を投与して陣痛を誘発させて、通常の出産と同様に産むことになる。これは通常、数日を要するため、入院が必要となることもある。加えて、産まれる姿は小さい(12週で身長7cm程度)ながら赤ん坊そのものなので、墓地、埋葬等に関する法律(墓地埋葬法)の規定により妊娠12週以上の中絶胎児は火葬・埋葬が義務付けられている。それら費用込みで手術費用は30万円程度+入院費、となるようである。

関連するリンク
刑法
母体保護法
墓地、埋葬等に関する法律
関連する用語
胎児
関連する器官
子宮

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