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H-Ⅱロケット5号機

辞書:科学用語の基礎知識 天文学ロケット編 (UROCKET)
読み:エイチトゥー・ロケット・ごごうき
外語:H-II・5F: H-II Launch Vehicle No.5 英語
品詞:固有名詞
2007/09/08 更新

宇宙開発事業団(NASDA)により開発されたH-Ⅱロケットの6号機であり、本番3号機。"H-Ⅱ・5F" とも呼ばれる。

5号機という名ではあるが、打ち上げが遅れ、6号機の後に打ち上げられた。

1998(平成10)年2月21日16:55(@371)に種子島宇宙センター大型ロケット発射場より発射方位角92.5°で発射されたが、残念ながら失敗してしまった。

  • 通信放送技術衛星(COMETS)"かけはし"

ロケット打ち上げ時の天候は雨、北東の風8.7m/s(8m/cBeat)、気温15.0℃であった。

打ち上げの計画

1998(平成10)年2月20日打ち上げ予定だったが、天候不良のため21日に延期された。

1998(平成10)年2月21日07:10(20日@965)より、大型ロケット発射場(PST)の開放作業を開始、40分後に終了。

9時の射場の天候は曇、気温17.2℃、北西の風3.7m/s(3m/cBeat)

10:05より燃料タンク内の気体を酸素ガスおよび水素ガスで置換開始、11:55よりタンクへの燃料充填を開始。

16:06の射場の天気は雨、気温14.8℃、北東の風6.7m/s(6m/cBeat)

そして16:55に発射された。

打ち上げ失敗

状況

第一段は正常であったが、第二段LE-5Aの第二回の燃焼時間が予定よりも短く、衛星の静止トランスファ軌道への投入に失敗した。

燃焼の停止には幾つかの条件があるが、今回のケースは想定されるいずれの条件にも合致しない異常ケースであり、それはLE-5Aの故障を意味していた。

LE-5Aの燃焼圧は正常の範囲内だったが、第二回目燃焼開始後、約42秒〜45秒の間に、エンジン電池(エンジンバルブ作動用電池)電流の増大や、常温ヘリウム気蓄器(バルブ駆動用・パージ用)圧力の低下、液酸ターボポンプ表面温度の上昇が観測されており、その後他の計測情報に異常を来した。

加速度計測によると、第二回目燃焼開始後約47秒後にエンジンは推力を完全に失ったと考えられる。

故障原因

確認試験や解析等により、LE-5Aの故障原因は燃焼室の再生冷却部の破損により、エンジンから燃焼ガスが漏洩したためと判明した。

破断箇所は蝋付けした箇所であることも判明した。蝋付け自体には問題はなく、強度も充分であり、基本的な問題はないと判定された。しかし異物混入など、品質管理はより念入りに行なう必要があると判断されている。

また、後継のLE-5Bでは構造が変更されており、内部に冷却溝を持ち、電鋳で成形した銅の一体構造とすることで、燃焼ガスの漏洩を発生させない構造としている。

関連するリンク
H-Ⅱロケット
通信放送技術衛星「かけはし(OCMETS)」
技術の所属
H-Ⅱロケット
関連する用語
NASDA

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