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IV

辞書:科学用語の基礎知識 電気工事編 (NPOWC)
読み:あいぶい
読み:アイヴィー
外語:IV: Indoor Vinyl 英語
品詞:名詞
2004/01/20 作成
2021/03/04 更新

600Vビニル絶縁電線。

JIS C 3307において屋内電気配線用として定められた電線で、単線またはより線の心線ポリ塩化ビニール(PVC)の被覆で覆って絶縁した絶縁電線である。

外皮の色は基本的に、白が接地側電線、黒・赤が非接地側電線であり、また接地線(アース線)は緑色である。

許容電流

600Vまで通電できる。がいし引き配線、周囲温度30℃とすると、IV単線ではそれぞれ次の通りになる。

単線の場合、心線の太さごとの許容電流値は次の通り。

  • 1.6mm: 27A
  • 2.0mm: 35A
  • 2.6mm: 48A
  • 3.2mm: 62A

より線の場合、導体の総断面積ごとの許容電流値は次の通り。

  • 2mm²: 27A
  • 3.5mm²: 37A
  • 5.5mm²: 49A
  • 8mm²: 61A
  • 14mm²: 88A

IVを2本ないし3本程度ケーブル外装に収めVVFなどとした場合や、電線管などに収納した場合、電線から発生する熱を発散できず電線の温度が上昇するため、絶縁電線の許容電流はその分少なめに規程され、本数に応じて電流減少係数を掛けて求める。

使途など

接地線(アース線)として用いる場合を除き、基本的にはステップルで固定してはならず、電線管に収める、あるいは碍子にバインド線で固定する必要がある。

IVのうち、耐熱温度を60℃から75℃に高めたものはJIS C 3317で定められる「600V二種ビニル絶縁電線」であり、heat-resistant IVからHIVと呼ばれている。

ケーブル

このIVをシースと呼ばれる外装で保護した電線を電力ケーブルといい、日本の一般家庭での電気配線では600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル(VVF、VVR)が広く使われている。

用語の所属
電線
絶縁電線
IV
関連する用語
600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル
VVF
VVR

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