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直流マイナス48V。直流の48Vだが、電位が逆になっているもの。
−48Vとは、+48V電源のプラス側を単純に接地(アースに接続)したものである。
こういったものをプラス接地という。
接地側が基準電位となるので、もう一方は、差し引き−48Vということになる。
電話回線において、オンフック時、NTT地域会社などの電話会社からメタル回線(アナログ回線やINSネット64回線等)で供給されている電源の電圧。
光回線を使う「ひかり電話」でも、宅内に設置される専用のルーター「VoIPアダプタ」がAC100VからDC−48Vを作り、アナログポートに対して給電している。
また、LANケーブルで給電する規格Power over Ethernetでも、DC−48Vで給電される。
なぜ48という中途半端な数なのかという点については諸説ある。例えば、鉛蓄電池が12Vであったため、これを4個直列に繋いで48Vで使い始めた、とする説がある。
電話は長距離の伝送が必要なので、それなりに大きな電力が必要である。しかし必要な電力を得るのに、12Vではどうしても電流が大きくなりすぎてしまい実用的でなく、あまり電圧を上げても感電等をしたときに危険である。そこでバランスを検討した結果、12Vの4倍の48Vとなったものと考えられている。
なぜマイナス電位なのかという点は明確な理由があって、電話回線の腐食防止(電触(電食)の防止)のため、こうなっている。
仮にマイナス側を接地したプラス電位の場合、いくら電圧を下げても、導体が絶縁不良となった箇所で空気中の酸素などの影響により銅線の酸化が進行し、やがて導体が断線する可能性がある。それは仮に半分の12Vであっても、あるいは1Vだったとしても、同じことである。そこでマイナス電位となった。
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