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VRRP

辞書:通信用語の基礎知識 通信手順中編 (CPTRAN)
読み:ヴィーアーアーピー
外語:VRRP: Virtual Router Redundancy Protocol 英語
品詞:名詞
2001/09/13 作成
2008/04/04 更新

レイヤー3レベルでネットワークに冗長性を持たせる技術。「MHSRP」とも呼ばれる。

複数のルーターが存在するが動的ルーティングができない場合に、その複数のルーターで冗長性を持たせるためのプロトコルである。

いくつかのルーターでグループをつくり、普段はそのグループのうちの1台が通信するが、それが障害をおこした場合には、同じグループにある別のルーターが代りに通信を行なうことで、対障害性を高めている。

負荷分散

あるルーターが複数のグループに属することもできるので、負荷分散にも有効である。

例えば、あるネットワークにルーターA、ルーターB、ルーターCの3台がある。

通常時、各ルーターは次のように働くとする。

  • ルーターA ‐ 192.168.1.1〜50のルーター
  • ルーターB ‐ 192.168.1.51〜100のルーター
  • ルーターC ‐ 192.168.1.101〜150のルーター

さて、もしルーターCがダウンした時、例えばルーターBが192.168.1.101〜150のホストに対するルーターとしても動作する、といったことが実現可能である。

この冗長化の仕組みは、HSRPと同じである。

通信

通信にはリンクローカルスコープマルチキャストアドレス(IPv4では224.0.0.18、IPv6ではff02::12)を使用し、IPのプロトコル番号は112である。

ちなみに、VRRPルーターはIPヘッダーTTLあるいはHop Limitが255以外のパケットを受理しない。

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