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辞書:文化用語の基礎知識 言語・日本語編 (LLNJA)
読み:やま・いち・おんな
品詞:慣用単漢字
2007/05/06 作成
2011/05/21 更新

JIS漢字表に存在する「幽霊文字」の一つ。

漢字

u599b

  • 部首: 山 + 4画
  • 総画: 7画
  • 解字: ⿳山一女
  • 異体字: 𡚴

意義

音義不詳。通称は「やまいちおんな」。

字源

この文字は、いわゆる誤字であり、妛という字は漢字にも国字にも存在しない。

幽霊文字について調査した資料、「JIS X 0208:1997附属書7(参考)」の「区点位置詳説」、289ページの2.93でも、「典拠 対応分析結果"国土"欄(1回) このままの字体では、国土中に発見できず。」としている。

この字は本来は、山女の2字を縦に書いた「𡚴」という字で、「あけび」と読む国字だった。これは滋賀県の通称地名に存在し、この地名などが由来となった字である。

しかし、JIS C 6226-1978を作成する過程において作字をした際、山と女の紙をそれぞれ貼り付けた時に紙の影が写り込み、それが不幸にも一本の横棒に見えてしまい、もってJIS漢字には山女ではなく、山一女として収録されてしまった。

発音

誤解

JIS漢字表を見た人々は、この中にあった「妛」という見慣れない字について、その音義(読みと意味)を調べるために漢字辞典を探した。

漢字辞典には、たまたま似た字として、dkw-06094「⿳屮一女」という字が存在した(大漢和辞典6094、康熙字典0256.28)。これは「シ」「あなどる」と読む字である。ここから、妛はその字であると誤解されるようになり、パソコン用漢字辞典など、JIS漢字を網羅する字典でも、妛は「シ」であるとして収録されていることが多くなった。しかし、これは誤りである。

この字の由来についてはJIS X 0208改正委員会が調査し、この字ができた経緯が明らかとなった。

妛芸凡

丹羽基二著「苗字 この不思議な符牒」には、「妛芸凡」(あきおうし)という苗字があるとする。

但し、同氏著「日本苗字大辞典」では「𡚴芸凡」としている。妛を使った例は、誤字であった可能性が高い。

山女

JISが本来収録したかった𡚴(⿱山女)という字については、UnicodeとJIS X 0213に追加されている。

𡚴のコードポイントは、JIS X 0213では第3水準で、面区点は1面47区67点である。

UnicodeではU+216B4である。この字はCJK統合漢字拡張Bにあるため、表示するには対応する環境が必要である。

大漢和辞典と康熙字典、CNS 11643は、JISの字形と似た字形であり包括範囲内であるが、字の由来は異なる(前述)。

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