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筑紫国の物語

辞書:文化用語の基礎知識 民俗学東洋・神道編 (LFOLKES)
読み:ちくしのくにのものがたり
品詞:名詞
2005/10/21 作成

日本神話のうち、邇邇芸命(ニニギノミコト)が天孫降臨した後、結婚して子供の海幸彦山幸彦が生まれるところから、二人の喧嘩、そして神武天皇の誕生までが描かれる物語。

邇邇芸命の息子である火照命(ホデリノミコト)は海幸彦と、火遠理命(ホオリノミコト)は山幸彦と呼ばれた。海幸彦は釣りが得意で、山幸彦は狩りが得意だったためこう呼ばれた。

ある日、山幸彦は兄の海幸彦に頼み釣りと狩りの道具を交換してもらった。しかしは思うように釣れず、その上大切な釣り針を魚に取られて失くしてしまった。許しを乞うても兄は許してくれず、針を返せという。

困った山幸彦の前に塩土老翁神(シオツチオジノカミ)が現われ、綿津見神宮を案内された。ここで山幸彦は大綿津見神(オオワタツミノカミ)の娘、豊玉姫神(トヨタマヒメノカミ)と出会って、二柱は一目惚れで恋に落ち、結婚する。そのまま山幸彦は海底に住み、瞬く間に数年が過ぎ去った。

ある日山幸彦は海底に来た理由を思い出し、妻に帰らねばならないと告げた。この時妻は妊娠していたが、妻も妻の父の大綿津見神もこれは仕方がないと思い、父神は釣り針を飲み込んだ魚を捕らえ喉から探し出し、そして塩満玉(シオミツタマ)と塩乾玉(シオヒルタマ)という二つの宝玉を山幸彦に与えた。

これで安心した山幸彦は再び地上に戻るが、再び兄と争いになった。そこで山幸彦は塩満玉で兄を溺れさせ、塩乾玉で兄を助け、遂に兄を降参させて服従を誓わせ、山幸彦は晴れて筑紫国の支配者となったのである。

その後妻はお産のため、夫の元を訪れた。なぜなら子供を海の中で産むわけにはいかなかったからである。但し、お産の姿は決して見ないで欲しいといい、豊玉姫神の願い通りに山幸彦は鵜の羽で屋根を葺いた産屋を作りはじめた。だが完成前に産気づき、豊玉姫神は屋根が葺かれていない産屋で子供の鵜葺草葺不合命(ウガヤフキアエズノミコト)を産んだ。こうして産まれたため、鵜の羽を葺き終わる前に産まれた→ウガヤフキアエズ、という変わった名前になった。しかしこの時、山幸彦は約束を破ってお産の姿を見てしまったのである。妻の姿は何と鮫であった。

このため豊玉姫神は子を産み終えた後、子を置いて綿津見神宮へと帰ることになった。しかし我が子が心配だったので、自分の乳房を取って産屋へ付けてから帰り、代わりに豊玉姫神の妹の玉依姫神(タマヨリヒメノカミ)に育児をお願いした。そこで玉依姫神はこの乳房から滴る乳で鵜葺草葺不合命を育てたという。

やがて鵜葺草葺不合命は成長した。そして玉依姫命と結婚し、四柱の子供を産んだ。その末子が神日本磐余彦(カムヤマトイワレヒコ)、後の神武天皇である。

なお、古事記の全三巻には、神武天皇から第33代推古天皇までの物語が描かれている。

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