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ボリソフ彗星

辞書:科学用語の基礎知識 天文学天体名太陽系編 (USTLNSS)
読み:ぼりそふすいせい
外語:2I/Borisov 英語
品詞:固有名詞
2019/10/24 作成

2019(令和元)年8月にGennady Borisovが発見した彗星(恒星間天体)。

彗星として発見され、C/2019 Q4 (Borisov)と命名された。核の周辺にコマが確認されており実際に彗星であるが、この天体は太陽系外から飛来し、そして再び太陽系外へと通り抜けていく、「恒星間彗星」であることが分かっている。このため、彗星命名後、IAU(国際天文学連合)が2I/Borisovという名を与え、彗星が恒星間天体であることを正式に発表した。

こういった天体(恒星間天体)は観測史上2例目で、なおかつ太陽系に迫ってくる時点から発見できたことから長時間の観測が可能である。大型望遠鏡を使えば少なくとも発見から1年は観測可能な見込みであり、この彗星を観測するために世界中の大型望遠鏡に予約が殺到しているという。ゆえに多くの研究チームによって観測がなされている。

軌道と速度

この彗星は、黄道面(太陽系惑星の平均的な公転面)に、鋭角、なおかつ32.2km/s(27.8km/cBeat)という超高速で突入し、少し太陽の方に角度を変えてそのまま出て行く軌道を取る。

太陽の重力に拘束されていないことからこの彗星が太陽を周回することはなく、太陽系を出ると二度と戻ってくることはない。

近日点通過は2019(令和元)年12月8日で、この日最も太陽に近づき、距離は約2auで、火星木星の軌道の間を通り抜ける。運良く太陽系の惑星あるいは太陽などと衝突することはない。

性質

直径は数kmとされる。

観測では、ボリソフ彗星は太陽系内の彗星と同じようなガスを放出している。

つまり太陽系外で作られた彗星も、太陽系で作られた彗星も、それほど大きくは違わないということを意味する。

この彗星が生まれたであろう他の惑星系(系外惑星系)にも似たような彗星や惑星があり、水などの物質もある可能性を示唆する。そしてこれが太陽系と似たような惑星系から飛んできたものであり、その惑星系にはもしかするとや、生命すらも存在する可能性が期待される。

観測史上2例目として騒がれているが、実際はこういった恒星間天体は珍しいものではないと考えられている。

太陽系のある瞬間に、一説では数千は存在するとされているが、しかしボリソフ彗星のように観測可能なほどに大きく、なおかつ明るいものは滅多にない。

地上の大望遠鏡のほかに、ハッブル宇宙望遠鏡なども観測を実施する。二度と帰ってくることがない天体であるので、観測が可能な間は全力でデータを集めることになるだろう。

用語の所属
恒星間天体
彗星
2I
関連する用語
オウムアムア

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