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放射性セシウム

辞書:科学用語の基礎知識 原子元素・名称編中 (NELEMN5)
読み:ほうしゃせいセシウム
外語:radioactive cesium 英語
品詞:名詞
2011/04/07 作成
2013/08/22 更新

放射能を持ったセシウム同位体

セシウムの安定同位体はセシウム133(133Cs)一つのみで、それ以外は全て放射性同位体である。

セシウムには36の同位体が存在するが、特に報道で放射性セシウムと言ったときには、次のいずれかを指す可能性が高い。

セシウム137

核実験、原電事故など、ウラン核分裂に関する事象では頻繁にセシウム137が発生する。

このため、古くから日本でも、セシウム137の量などが計測され続け、資料として残されている。

蓄積や影響

放射性セシウムがなどに流された場合、セシウムはカリウムと相互に置き換わるので、など生体に蓄積されることはない。

セシウムは半減期が長いことから放射性物質の拡散の指標として使われるが、半減期が長い=崩壊頻度が少ないということになり、その分生体への影響は少ない。

従って、流される場所からある程度離れていれば、放射性セシウムの影響は大幅に軽減されている。

ベクレル

日本で営業しているマスメディアは、本来ならシーベルトまたはグラムという単位を用いるべきところ、意図的に微小な、しかも別次元の単位ベクレルを用いて、あたかも大量の放射性物質が流出したかのように報じている。

例えば、放射性セシウムの代表であるセシウム137の場合、比放射能は3.20×1012Bq/gつまり3兆2000億Bq/gである。すなわち、およそ3兆ベクレルで1グラム程度となる。3兆倍に水増しして報道しているとも言える。

事案

日本人が近年、最も被曝した事例は、何であろうか。

福島第一原電。これも放射能が拡散したが、実際の放射能レベルは現場以外は深刻では無い。関東では放射能で大騒ぎとなったが、その異常とされる線量は、現在の支那の標準的な放射線量よりはるかに低い。ただ、これは支那が異常という方が正確である。支那産食品が危険である事の理由の一つでもある。

遡れば、広島長崎の原爆があるが、そこまで遡る必要もない。

チェルノブイリ原電事故もある。確かに日本にも放射性降下物があったが、チェルノブイリは遠いので、さほど重大な問題にはならなかった。またチェルノブイリでの放射能による死者も皆無で、殆どは鬱病による自殺とアルコール中毒とされている。

それより比較にならないほど日本人が被曝しながら、重大な事実が報じられることなく隠された件がある。それは「支那の核実験」である。

核実験の影響

日本は支那から見て、偏西風の風下にある。春先に支那からの黄砂の影響を受けることから分かるように、常に支那からの悪影響を受けている。

1964(昭和39)年10月16日、支那が初めての核実験に成功して以降、1970年代の長期に渡り、日本人は被曝しつづけた。

文部科学省系の情報サービス、環境放射線データベースによると、支那が核実験を始めた1964(昭和39)年近辺の放射能濃度は、次のとおりである(Bqはベクレル、MBqは100万ベクレル)。

  • Cs-137(土壌)
    • 埼玉県大里郡江南町(草地)
      • 1964(昭和39)年7月1日 … 1121.1MBq/km2(誤差40.7)
      • 1964(昭和39)年11月30日 … 3441MBq/km2(誤差99.9)
    • 東京都新宿区(未耕地)
      • 1964(昭和39)年8月25日 … 266.4MBq/km2(誤差18.5)
      • 1964(昭和39)年12月10日 … 2893.4MBq/km2(誤差103.6)
  • 全ベータ(大気浮遊じん)
    • 新潟市
      • 1964(昭和39)年10月1日 … 3267.1mBq/m3
      • 1964(昭和39)年10月5日 … 4680.5mBq/m3
      • 1964(昭和39)年10月7日 … 3711.1mBq/m3
      • 1964(昭和39)年10月12日 … 2530.8mBq/m3
      • 1964(昭和39)年10月19日 … 51178.4mBq/m3 ←←←←←!!!

内閣府原子力委員会の月報「第19回中国核実験に伴う放射能調査結果について」によると、1976(昭和51)年9月26日新疆ウイグル自治区(東トルキスタン)で行なわれた大気圏内核実験による放射能調査では、「高空浮遊じん、雨水ちり、地表浮遊じん、牛乳中のI-131の調査に影響が現われ強放射能粒子も観測され、数県でI-131が限出限界以上の数値が検出された。」と記されている。「しかし、これらの値は、放射能対策本部が定めている暫定指標よりかなり低いものであった。」とも記されているので、枝野幸男官房長官がよく述べていた「ただちに健康に影響が出るものではない」ものだったのであろう。

新潟県放射線監視センター年報 第5巻 2007 北朝鮮核実験時の放射能影響調査」では上の核実験の影響にも触れられている。新潟県においても、1976(昭和51)年9月27日10月4日にかけて浮遊塵の全β放射能が最大2.5Bq/m3まで上昇、9月28日9月30日にかけては、降下物中に強放射能粒子(ジャイアントパーティクル)が最大80個/m2確認され、粒子1個の放射能は最大3,330Bqもあったとする。

近畿大学 原研NEWS 創刊号 2003.10」には、「自動車のボンネットの上をGMサーベイメータで放射線の測定をすると、バリバリと目盛が跳ね上がって振り切れることも多く、(中略)その後のチェルノブイリ原電事故のときの放射性降下物とは比べ物にならない放射能の強さ」と記されている。

青森県 排出放射性物質影響調査の用語解説「大気中核実験」にある図によれば、青森県は1964(昭和39)年頃に最大でCs-137が2300Bq/m2以上観測された。支那の核実験の影響だが、1986(昭和61)年に発生し騒がれたチェルノブイリ原子力発電所事故の影響と比較すると、まったく桁違いであることが分かる。

そして現在

日本は、このような放射線被曝の時代を無事に乗り越えてきた。

マスメディア、特にテレビは、福島第一原電の事故以来、これを著している日まで、その放射能について報じない日は無い。しかし、それよりもはるかに強烈な放射能の害を日本は受けてきた‐それも隣国支那によって‐ことには、まったく触れない状況である。なぜなら、日本のマスメディアの殆どは、支那のスパイだからである。

例えば、2ちゃんねるに、次のようなニュース スレッドがある。

前者は、最も高かった栃木県は0.864µSv/hだったが、支那の核実験の時より低い、と読売新聞が報じているもの。

後者は、山梨日日新聞の報道であるが、比較対象が「1963(昭和38)年」とのことである。支那の核実験開始は1964(昭和39)年からだが、それを意図的に触れず、敢えてその前年を基準に倍率を出すなど、煽動以外の何ものでもない。

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