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C4 (蛋白)

辞書:科学用語の基礎知識 化学物質名・生体物質編 (NSUBNBL)
読み:スィーフォー
外語:C4: complement 4 英語
品詞:名詞
2022/06/26 作成

補体蛋白(C4)、補体第4成分。

C4は、3本のポリペプチド鎖からなる分子量19.8万の糖蛋白である。血中補体成分としてはC3に次いで多い。

主に肝臓で産生され、他に単球やマクロファージでも産生される。

検体検査においては、免疫学的検査のうち「D015 血漿蛋白免疫学的検査」に分類されている。検査料は令和4年 医科診療報酬で70点である。

検査目的

自己免疫疾患などが疑われる時は、C4と同時にC3やCH50も検査することが多い。

急性期反応などで高値を示すことがあるが、C4の場合は低値が問題となる。

C4低下は、免疫による消費や、C4の産生低下など様々な要因がある。

補体系古典経路と補体系第二経路双方に関与するC3と比較し、C4が低下していれば古典経路の活性化、C4は正常でC3のみ低下していれば第二経路の活性化が各々疑われる。

この検査のみで病気の種類を特定することはできない。スクリーニング(ふるい分け)に使われる。

正常値

診療機関によって様々だが、幾つかで使われている基準値を以下に示す。

  • 11〜31mg/dl
  • 17〜45mg/dl

異常時

C4が減少する疾患として、次のようなものがある。

  • 膠原病
    • 全身性エリテマトーデス(SLE)
  • 自己免疫性溶血性貧血
  • 肝疾患 (肝硬変、肝炎など)
  • 腎疾患
    • 糸球体腎炎
    • ネフローゼ症候群
  • クリオグロブリン血症
  • 補体欠損症
用語の所属
酵素
検体検査
免疫学的検査
関連する用語
C3 (蛋白)

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