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AGP

辞書:電算用語の基礎知識 計算機バス装置編 (TCPERIB)
読み:エイジーピー
外語:AGP: Accelarated Graphics Port 英語
品詞:固有名詞
2002/11/05 作成
2010/08/25 更新

グラフィック専用のバス規格の一つ。

PCIをベースに開発され、Intelから1996(平成8)年7月に発表された。

改良を重ね、長くに渡り使われた規格だったが、2005(平成17)年からグラフィックカードのインターフェイスは急激にPCI Expressへ移行をした。

かくして、今ではAGPはレガシーの一つとなっている。

AGPの特徴は、メインメモリーに直接アクセスすることが出来る機能、GART(Graphics Address Remapping Table)に対応することである。

これはメインメモリーの一部をAGPメモリーとして確保し、グラフィックスチップが直接そのメモリーをアクセス可能とする機能である。これにより3Dグラフィックカードなどでもカード上に大量のメモリーを積まずに済むようになり、カードの価格を安価に押さえることが可能となった。

AGPはPCIなどと違い、あくまでもIntelが規格の策定権を握るIntelの独自規格であるが、その仕様は広く公開されている。

種類

AGPは仕様が3種類(AGP 1.0、AGP 2.0、AGP 3.0)あり、次の要素が仕様差としてある。

電圧の差

AGPは当初から低電圧で動作している。

AGP 1.0では、カードは3.3Vで動作した。

AGP 2.0ではカードは3.3V用と1.5V用があり、AGP 3.0からは0.8Vが追加された。

速度

クロック

バス幅は32ビットでPCIと同じだが、クロックを最大8倍まで上げることで、高速転送を実現した。

バスクロック133MHz(2×)の場合でデータ転送速度は533Mバイト/秒となる。これは、PCIの132Mバイト/秒の約4倍に相当する。

非対称

AGPは上りと下りの帯域幅は非対称である。AGPは、CPU→GPUの速度を重視しており高速であるが、GPU→CPUは重視されておらず、低速である。

つまり、ここで示される速度は下り(CPU→ノースブリッジ→GPU)の帯域幅でありAGP 8×で最大2Gバイト/秒となるが、上り(GPU→ノースブリッジ→CPU)では266Mバイト/秒程度である。

バージョン

AGPのバージョンごとに、次のように分類できる

バージョン信号電圧対応倍率
AGP 1.03.3V1×、2×
AGP 2.01.5V1×、2×、4×
AGP 3.00.8V4×、8×

切り欠き

スロットは最大二種類のキー(塞がったところ)があり、これと形状の合うカードしか刺さらない。

キーの使い分けは、対応する電圧による。

==#===========  3.3V専用
===========#==  1.5V(AGP 2.0)または0.8V(AGP 3.0)専用
==============  3.3V/1.5V対応(AGP 2.0)・3.3V/1.5V/0.8V(AGP 3.0)

カードエッジ

キーに対応するように、カード側エッジには切り欠きが付けられる。

古い、AGP 1.0対応カード(3.3V)の場合は切り欠きが一つである。

対して、AGP 1.0/2.0両対応カード(3.3V/1.5V供用)からは、切り欠きが最大二つとなった。

AGP 3.0では更に電圧が下げられ0.8Vとなったが、キーは二つまでしか想定されていなかったので、スロットは1.5V動作のAGP 2.0と同じとした。電圧問題は、カードとAGPチップセットで対処されているため、現実に「0.8V専用で1.5Vで使えない」というカードは実在しないものと思われる。

AGPカードエッジ(両対応タイプ)
AGPカードエッジ(両対応タイプ)

4×と8×

古いAGP 4×マザーボードで、AGP 8×のカードが動作するかという点は、よく疑問としてあげられた。

結論としては、動作する。

AGP 8×はAGP 3.0で規定される。AGP 3.0では動作電圧も下がっておりAGP 2.0の1.5Vに対してAGP 3.0は0.8Vである。但しスロットの形状は全く同じである。

従ってAGP 3.0対応のカード(0.8V)は、AGP 2.0のスロット(1.5V)に挿しても動作することが求められており、結果として、理論上はAGP 4×マザーボードにAGP 8×のカードを挿した場合はAGP 4×相当の速度で動作する。

関連する用語
AGP Pro
GPA
PCI
PCI Express
XGP (BIOSTAR)

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