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アメリカ・コロンビア大学で開発されたUNIX用のフリーソフトウェアの名で、シリアル回線を利用する通信ソフト。このソフトは、コロンビア大学のFrank De Cultzに考案された独自のファイル転送プロトコルを持っていた。これはXMODEMよりも遅いのだが、それ以外のプロトコルが無いため、メインフレーム(大型汎用電子計算機)では今でもよく使われる。そのような理由により、Kermitは通信ソフトの名でありながら、ファイル転送プロトコルの名としても多く用いられている。
Kermitの持つプロトコルはXMODEMと同じ時代に作られた物で、非トランスペアレントな回線でのバイナリ転送を実現する。データ転送はパケット単位で行なう。パケット長は可変長で、回線状態に応じて伸縮させる事で転送効率を高めている。またバッチ転送に対応し複数ファイルを連続で転送することもできる。
最新のバージョンではパケット長が最大9Kバイト、スライド窓方式が採用されてある程度の高速性を見たが、古いバージョンでは128バイト以下、更に古いものでは96バイト以下などという物も存在しており、それに伴うACKに関連するオーバーヘッドにより転送効率はかなり悪い。
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