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クラッカー

辞書:通信用語の基礎知識 通信技術安全編 (CTSEC)
読み:クラッカー
外語:cracker 英語 , vandals 英語
品詞:名詞
1999/11/23 作成
2008/05/12 更新

システムのセキュリティを破る者のこと。不正にコンピューターに侵入してデータを盗んだり、破壊したりする者。

誤用から、彼らをハッカーと呼ぶ者もいるが、これは明確な誤りである。

ハッカーは本来マニアに対する尊称であり、決して蔑称としては使われない用語だからである。

真のハッカーならば遊び心でクラッキングをした経験を持ち、多くの基本テクニックを知っている。しかし幼児期を過ぎたハッカーは目下の現実的な理由(例えばセキュリティをきちんと設定するために調べる場合)などがある場合を除き、そうした幼稚な欲求は持っていないものとされている。

程度

クラッカーにもピンきりあり、高度な技術を持ったクラッカーから、あたり前田のクラッカー、幼稚なレベルのクラッカーまでがある。

高い技術力を持つ者がそれほど大勢いるわけも無く、実際にクラッキングに勤しむ者は、低レベルな者である。当然、そのような小賢しい者達は侮蔑の対象であり、様々な蔑称で呼ばれている。

対抗手段

日本には憲法9条があるが、にも関わらず電子計算機は多くの攻撃を受け続けている。何の効果もない。

ゆえに様々な対抗が行なわれている。

関連

クラッカーと関連深いものに、次のような者がいる。

ハッカーとの差

しばしばクラッカーはハッカーを自称したがるが、真のハッカーの殆どはクラッカー達を自分らとは別物と考え、人生の悪い見本と考えている。ゆえにジャーナリズムが期待するハッカー(実はクラッカーのこと)と現実のハッカーがオーバーラップする部分は非常に少ない。

1981(昭和56)年〜1982(昭和57)年に掛けて、セキュリティ破壊者という意味で「hacker」を用いないよう、Usenetで「worm」(蠕虫(ぜんちゅう))という語を普及させようとしたが、失敗している。現在は「cracker」という語を普及させるべく多くの人が活動をしている。

同義語に「vandals」(公共物を破壊する野蛮人たち)がある。

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