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車内LAN

辞書:国土用語の基礎知識 車編 (ECCAR)
読み:しゃないラン
品詞:名詞
2010/01/30 作成
2012/02/04 更新

自動車の中に張り巡らされているLAN(ネットワーク)のこと。車載LANとも。

自動車にECUが搭載され自動制御が始まったのは1970年代である。

当初は数個だったECUも、車が多機能化するに従い制御の内容も高度化し、さらに制御するべき箇所も増えた。このため、今では一台の乗用車に50ないし60個のECU、車種によっては100個を超えるECUが搭載されるようになっている。

こうなると、もはや個別の接続は不可能となり、もって接続にLAN形式を取るようになった。これが車内LANである。

分類

一つの乗用車でも車内LANの種類は一つだけではなく、用途によって、通信速度、信頼性、コストなどから様々なものが使われている。

大きく、車の制御そのものに関わる制御系と、それ以外の情報系とに分けられる。分類方法によっては安全系という分類を設けることもある。

  • 制御系 (走行や車体に関するもの)
    • パワー・トレイン系 (エンジン制御など)
    • シャーシ系 (サスペンション、ステアリングなど)
    • ボディ系 (エアコン、ドアなど内装品)
  • 安全系 (センサー、エアバッグなど)
  • 情報系 (カーナビやオーディオなど)

種類

一覧

  • 制御系 (走行や車体に関するもの)
    • CAN (125Kbpsから1Mbps) ISO 11898、ISO 11519
    • FlexRay (2.5Mbps/5Mbps/10Mbps)
    • LIN (1Kから20Kbps) ISO 9141
    • BEAN (10Kbps)
    • IVMS
    • MPCS
    • TTP/C
    • J1850
  • 安全系 (センサー、エアバッグなど)
    • DSI (Distributed Systems Interface)
    • PSI5 (Peripheral Sensor Interface 5)
    • SbW+ (Safe-by-Wire Plus)
  • 情報系 (カーナビやオーディオなど)
    • D2B
    • MOST (25Mbps/50Mbps/150Mbps)
    • IDB-1394 (100Mbps/200Mbps/400Mbps)
    • AVC-LAN (トヨタ車専用規格、17.8kbps)

適用

制御系各系統ごとに使われている主な車内LANの仕様は次の通り。

  • パワー・トレイン系 (エンジン制御など)
  • シャーシ系 (サスペンション、ステアリングなど)
  • ボディ系 (エアコン、ドアなど内装品)
    • LIN
    • CAN
    • BEAN (トヨタ)
    • IVMS (日産)
    • MPCS (ホンダ)

主流など

制御系

制御系は、用途により要求速度なども違ってくる。

  • 安全系: 数100kbps〜10Mbps
  • ボディー系: 数10kbps〜1Mbps

車内LANは各社がそれぞれ独自に開発し今に至るが、コスト問題の改善などを目的に、徐々に共通化も進んでいる。

現在は、制御系ではISOで標準化されたCANが主流であるが、より高速で様々なものが接続できるものとしてFlexRayが作られ、普及が始まっている。

逆に、ドアミラーや電動ウィンドウの制御などは低速でも充分であり、より低速低コストの技術としてLINが生まれた。

情報系

カーナビ、オーディオ、車載カメラなど、情報系では様々なものが使われている。

主流はMOSTだが、トヨタ車ではAVC-LANも使われている。

近年は、IEEE 1394の技術を車に転用した、IDB-1394という規格も作られ、使われるようになっている。

用語の所属
LAN
ネットワーク
関連する用語
自動車
車内電源

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