キロノバ

読み:きろのば
品詞:名詞

中性子星同士の衝突合体によって生じる爆発現象。キロノヴァとも。

目次

中性子星同士が衝突し合体すると、元素合成の過程の一つであるr過程が引き起こされると考えられている。

この過程で作られた元素が崩壊する際にエネルギーが電磁波として照射される現象がキロノバと考えられている。

2017(平成29)年8月、アメリカの重力波望遠鏡「LIGO」が重力波GW170817」を検出した。その後様々な波長電磁波が観測された結果、キロノバによって生成されたとみられるストロンチウムが検出されたという。

この発見により、中性子同士の合体ではより重い元素が生み出されることが明らかとなり、中性子星の合体はr過程を引き起こすという従来の仮説の正しさをより後押ししている。

プラチナなど地球上にもあり宝飾品として欠かせない金属も、元をたどると星々の衝突で作られたということになる。

関連する用語
中性子星
GW170817

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