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r過程

辞書:科学用語の基礎知識 素粒子・用語編 (NPARTY)
読み:アーかてい
外語:r-process 英語
品詞:名詞
2011/03/24 作成
2014/07/07 更新

元素合成の過程の一つで、素早く(rapid)中性子捕獲をするもの。

目次

通常、恒星では核融合とは別に中性子捕獲による低速(slow)な元素合成が平行して発生しており、これをs過程という。

r過程も中性子捕獲だが、s過程とは違って、高速に中性子捕獲をする。不安定な核がβ崩壊する前に次々と中性子捕獲が進むことになり、s過程とは違った原子量元素が作られる。

従来、このr過程は、超新星爆発過程での重力崩壊でなされると考えられてきた。重力崩壊では中性子の密度が高まり、かつ高温になるために中性子捕獲が加速すると説明され、超新星元素合成(Supernova nucleosynthesis)の一つとして扱われていた。

しかし後の研究により、重力崩壊の際にはニュートリノが大量に放出され、これによって弱い相互作用により中性子陽子に変化するため、r過程に必要となる中性子が不足することが判明した。

国立天文台と東京大学は銀河系周辺の銀河内の天体の調査、その元素組成を測定したところ、r過程は中性子星の合体によって生じる可能性が高いことが明らかになったという。プラチナ希土類(レアアース)といった元素は、中性子星の衝突で作られたとされている。

用語の所属
元素合成
関連する用語
s過程
p過程

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